巷に騒がれる、迫田孝也殿:かつて家来を演じた相手と同期を演じることになり、一人で悩まれた話について、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1977年4月6日、鹿児島県のお生まれ
- 広島大学教育学部を出ておられる
- 大学を出た後、役者を志して都へ出られる
- 劇団「STRAYDOG」に研究生として入り、8年を過ごされる
- 2006年、映画『ザ・マジックアワー』の選考にて三谷幸喜監督と出会われる
- 2008年、その『ザ・マジックアワー』が世に出る
- 以後、三谷監督の作に数多く招かれるようになる
- 2012年、映画『エイトレンジャー』に出演される
- 2013年、映画『清須会議』に出演される
- 2018年、大河ドラマ『西郷どん』に出演される
- 2023年、日曜劇場『VIVANT』に山本巧役で出演される
【タメ口がきけるのか、と一人で悩む】
「迫田孝也殿はVIVANTで何を演じたか」——これを調べに来られた御方へ。
役は山本巧。……主人公・乃木憂助の、丸菱商事での同期でござる。
商社の一員でありながら、裏では別の顔を持つ男でな。……物語の前半を大きく動かす役どころでござった。
さて、この配役が決まった時、……この御方の頭を占めたのは、意外な悩みであった。
「撮影が始まるまでどういう顔をしてお会いしようかと勝手に一人で悩んでいました。同期の役で、タメ口がきけるのかと」
……タメ口がきけるのか。
お主、笑うてはならぬ。これには深いわけがあるのじゃ。
この御方と堺雅人殿は、……かつて大河ドラマで主従を演じた間柄でな。
戦国の世を描いた『真田丸』でのことでござる。
この御方が演じたのは、家来の側でござった。
何年も「殿」と仰いできた相手に、……今度は肩を並べ、対等の口を利かねばならぬ。
……役の上とはいえ、身体が覚えた間合いは、そう簡単に変わらぬのじゃ。
台詞の語尾も、目線の高さも、身についてしもうておる。
しかも本人いわく勝手に一人で悩んでおられた。……相手に相談するでもなく、独りで抱えておられたわけでござる。
役の関係は、人の身体に残る……主従を演じた歳月が、口の利き方まで縛るのでござる。
【描かれていない歴史を、二人で増やす】
では、その悩みをどう解かれたか。……ここが役者らしゅうて、実によい。
「堺さんとは台本を基にセリフを読み解きつつ、辻褄を合わせながら、乃木と山本の描かれていない歴史を共通認識として増やし、関係性を作っていきました」
……描かれていない歴史を増やす。
お主、この作法の妙が分かられるか。
台本に書いてあるのは、物語の表に出る場面だけでござる。……だが二人は同期。入社してから今日までの歳月がある。
どこで飲んだか。何を言い合うたか。どちらが先に出世したか。……その書かれておらぬ十数年を、二人で作ったのじゃ。
台本に無い記憶を、二人の頭の中に揃えていく作業でござる。……そこが揃えば、目線ひとつで通じるようになる。
そこまで拵えれば、タメ口の悩みは消える。……役の中の間柄が、身体に入れ替わるでな。
台本そのものへの惚れ込みようも、率直に語っておられる。
「面白すぎて一気に読みました」
……そして読み進めるうち、あることに気づかれた。
「読み進めていくうちに『俺は死ぬんだな…』と気付きました(笑)」
「最近、途中で死ぬ役が多かったので、今回は最終話まで完走したいなと思っていたのですが…」
……役者の切実な願いでござるな。
最後まで生き残れば、それだけ出番も増えるでな。……だが、この作では早くに退場する定めであった。
そして役の芯については、こう明かされた。
「山本自身、具体的な何かがあって日本に敵意を向けるわけではないんです」
……分かりやすい恨みで動く男ではない、ということでござる。
この御方の読みはこうじゃ。
「世の中がこれだけ情報過多の中で、日常のストレスや疑問が積み重なった所に裏組織の情報が引っかかった。それで傾倒していってしまったのではないかと自分では解釈しています」
……誰にでも起こりうる傾き方として捉えておられる。
書かれておらぬ歳月を、二人で埋める……芝居の厚みは、台本の外で作られるのでござる。
【未来予想図-何年経っても主君と呼べる御方】
こうして出来上がった山本という男は、……第1シーズンで忘れがたい役どころとなった。
その仕事を、この御方はこう振り返っておられる。
「日曜劇場で、福澤監督の作品で、あんなにインパクトのある最期を遂げられて俳優として幸せです」
……最期を遂げられて幸せ。
妙な言い方に聞こえようが、これは役者の本音でござる。
長う生き残ることより、……観る者の記憶に刻まれることを喜ぶのじゃ。
撮影では、厳重な命綱を付けて高い橋の上に立たれたそうな。……風も強く「かなり怖かった」と明かしておられる。
そして、この稿でいちばん温かい言葉が、これでござる。
「今回、久々の共演でとても嬉しかったのですが、僕としては何年経っても堺さんは主君なんです」
……何年経っても、主君。
作は終わった。役も終わった。……なのに、その関係だけが残っておる。
お主にも覚えがあろう。……学び舎を出て何年経っても、恩師の前では背筋が伸びるあの感じじゃ。
役者にとっては、それが演じた役で起きる。
……嘘の関係が、本物の敬意に変わってしもうたのでござる。
面白いのは、二人とも歴史好きだということでな。……撮影の合間には、訪れた名所の話をされておったそうな。
そして敬意があるからこそ、……対等の芝居を作るために、あそこまで悩まれた。
——さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方の悩みが、実に可笑しゅうて、そして尊い。
……同期の役ゆえ、タメ口がきけるかと一人で悩まれたのじゃ。
芝居の上での話でござる。台本にそう書いてあるのじゃ。
それでも悩まれた。
……何年経っても堺さんは主君、と言うてでござる。
これを「気にしすぎ」と笑うのはたやすい。
だが吾輩は、ここにこの御方の値打ちを見る。
かつて家来を演じた相手を、今も主君と呼べる。
……受けた恩を、役が終わっても下ろしておられぬのじゃ。
芝居の世界は、入れ替わりの激しい所でござる。
昨日の主君が、明日は同僚になる。
……そこで身軽に切り替えられる者の方が、世渡りは上手かろう。
だがこの御方は、切り替えておられぬ。
ならば、この御方の先はこうなろうと吾輩は見る。
……主役を張る人にはならずとも、同じ作り手から何度も呼ばれる人で在り続けられるのではないか。
恩を下ろさぬ者は、呼ぶ側から見て気持ちがよい。
……そして気持ちのよい者は、次も呼ばれるのでござる。
もっとも、これは吾輩が勝手に描いた図でござる。
だが現に、第2シーズンにも名が出ておるではないか。
受けた恩を役が終わっても下ろさぬ者は、次も呼ばれるのでござる。
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【VIVANTで同期役!?タメ口に悩むについてのまとめ】
今回は迫田孝也殿について調査してみた!
迫田孝也殿とVIVANTについて、四つに絞ってみようぞ。
一つ。役は乃木の同期・山本巧。丸菱商事の社員でござる。
二つ。かつて堺雅人殿と主従を演じた縁から、「同期の役でタメ口がきけるのか」と一人で悩まれた。
三つ。堺殿と二人で「描かれていない歴史」を作り、関係性を組み上げられた。
台本に無い十数年を、二人の頭の中で揃えたのでござる。
四つ。「何年経っても堺さんは主君なんです」と語っておられる。
……お主、この御方の何が良いか、見えられたか。
吾輩は、敬意の残り方だと思うたのでござる。
作が終われば、役は消える。……だがその時に生まれた敬意は、消えぬのじゃ。
むしろ歳月が経つほど、澄んでいくものでな。
しかも、その敬意が邪魔になった。……同期を演じるには、対等でなければならぬゆえな。
並の役者なら、そこを勢いで流すところでござろう。……この御方は、悩んで、拵えて、埋めていかれた。
丁寧な人ほど、余計な悩みを背負う……そしてその悩みの分だけ、芝居は厚くなるのでござるよ。
お主も、丁寧すぎて損をした気がする日があろう。……その丁寧さは、必ずどこかで形になっておるものでござる。
吾輩は迫田孝也殿に対して、悩んだ分だけ芝居は厚くなる。丁寧さは損ではないのでござる、と思ったんだがお主は迫田孝也殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
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