
飼っている猫は it じゃなくて she と呼ぶんだ。理由があるよ。
猫の英語を調べに来た君へ。鳴き声の書き方、呼び方の一覧、そしてit と she の使い分けを先に置いておくね。
結論から言うと、猫の鳴き声はmeow だけではない。ゴロゴロも、シャーッも、それぞれ別の単語がある。
そして知らない猫は it、知っている猫は he か she。ここは文法の問題じゃなくて、相手との距離の問題なんだ。私がニュージーランドで一緒に暮らした猫の話も書いておくよ。
猫の鳴き声 英語一覧
| 日本語 | 英語 | 読み | どんな声か |
|---|---|---|---|
| ニャー | meow | ミアウ | ふつうの鳴き声 |
| ミャー(子猫) | mew | ミュー | 小さく細い声 |
| ゴロゴロ | purr | パー | 喉を鳴らす音 |
| シャーッ | hiss | ヒス | 怒ったとき |
| ウーッ(唸る) | growl | グロウル | 警告 |
| ニャオーン(大声) | yowl | ヤウル | 夜中の大声 |
| カカカ(鳥を見て) | chatter | チャター | 窓の外を見ながら |
| ンー(返事) | trill | トリル | 短い挨拶のような声 |
動詞としても使える。My cat is purring. で「ゴロゴロ言っている」だよ。The cat meowed at me. で「私に向かって鳴いた」。
purr が一番よく使う
日本語で「ゴロゴロ」は擬音だけど、英語の purr はちゃんとした動詞なんだ。だから会話でよく出てくる。
She's purring.… ゴロゴロ言ってるShe purrs when I pet her.… 撫でるとゴロゴロ言うpurr-fect… perfect との言葉遊び。猫好きがよく使う
猫の呼び方 英語一覧
| 日本語 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 猫 | cat | 基本 |
| 子猫 | kitten | kitty は愛称 |
| オス猫 | male cat / tomcat | tom だけでも通じる |
| メス猫 | female cat | queen は繁殖用の言い方 |
| トラ猫 | tabby | しま模様全般 |
| 三毛猫 | calico | カリコと読む |
| サビ猫 | tortoiseshell | 略して tortie |
| 黒猫 | black cat | そのまま |
| 茶トラ | ginger cat / orange cat | ginger は英で多い |
| 野良猫 | stray cat | 飼い主がいない |
| 飼い猫 | house cat / pet cat | indoor cat とも |
| 雑種 | mixed breed / moggy | moggy はイギリスの言い方 |
moggy は覚えておくと面白いよ。イギリスやニュージーランドで「うちのはただの雑種でね」と言うときに使う、親しみのある言い方なんだ。
猫は it か、she か
これが一番よく聞かれるところ。答えはこう。
| 場面 | 使う語 | 例 |
|---|---|---|
| 知らない猫 | it | There’s a cat outside. It looks hungry. |
| 性別が分からない | it | Is it a boy or a girl? |
| 飼っている猫(メス) | she | She always sleeps on my bed. |
| 飼っている猫(オス) | he | He hates the vet. |
| 名前で呼ぶとき | he / she | Sam is here. She wants food. |
つまり関係ができたら it をやめるということ。英語では、it は物や、まだ知らないものに使う語なんだ。家族なら he か she になる。
逆に言うとね。飼い猫を it と呼び続けると、少し冷たく聞こえることがある。文法は間違っていないけれど、気持ちが乗っていない感じになるんだ。
猫を呼ぶとき・撫でるとき
| したいこと | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| おいで | Come here. / Here, kitty. | kitty は呼びかけ |
| 撫でる | pet / stroke | pet は動詞にもなる |
| 抱っこする | pick her up / hold her | hold は抱えたまま |
| ごはんをやる | feed her | feed が動詞 |
| いい子だね | Good girl. / Good boy. | 性別で変わる |
| だめ | No. / Off. | テーブルから降ろすときは Off. |
pet は名詞の「ペット」だけじゃなく、「撫でる」という動詞にもなる。Can I pet your cat? で「猫を撫でてもいいですか」だよ。旅先で猫を見かけたとき、これが言えると一歩踏み出せる。
イギリスやニュージーランドでは stroke もよく使う。Can I stroke him? と聞かれたら、撫でていいかという意味だね。
猫舌・猫背は英語でどう言うか
日本語の「猫〜」は、そのまま訳すと通じないものが多い。
| 日本語 | ×直訳 | ○言い方 |
|---|---|---|
| 猫舌 | cat tongue | I can’t eat hot food. |
| 猫背 | cat back | I have a stooped back. / round-shouldered |
| 猫じゃらし(おもちゃ) | — | a cat teaser / a wand toy |
| 猫じゃらし(草) | — | green foxtail(エノコログサ) |
| 猫をかぶる | wear a cat | put on an act / pretend to be nice |
| 猫の手も借りたい | — | I could use an extra pair of hands. |
cat tongue と言っても伝わらないよ。猫舌に当たる英語の単語は無いんだ。「熱いものが食べられない」と説明するのが早い。
猫が出てくることわざ・言い回し
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| It’s raining cats and dogs. | 土砂降りだ |
| Curiosity killed the cat. | 好奇心は身を滅ぼす |
| Let the cat out of the bag. | 秘密を漏らす |
| Cat got your tongue? | どうして黙ってるの? |
| When the cat’s away, the mice will play. | 鬼の居ぬ間に洗濯 |
| A cat has nine lives. | 猫に九生あり(しぶとい) |
| like a cat on hot bricks | 落ち着かない |
| copycat | 真似する人 |
| cat nap | 短い昼寝 |
Cat got your tongue? は覚えておくと便利。黙っている相手に軽くからかう言い方だよ。きつい響きはないから、友達に使って構わない。
家の中も外も自由、という飼い方
ここは日本と違うところなので、言葉ごと覚えておくと役に立つ。
| 日本語 | 英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 室内飼いの猫 | an indoor cat | 外に出さない |
| 外にも出る猫 | an outdoor cat | 英・NZでは普通 |
| 猫用の小さな扉 | a cat flap | イギリス・NZの言い方 |
| 同じもの(米) | a cat door | アメリカではこちら |
| 猫を外に出す | let the cat out | let + 目的語 + 動詞 |
| 猫を家に入れる | let the cat in | 対になる言い方 |
| 丸くなって寝る | curl up | curl up on the bed |
| こっそり入ってくる | sneak in | 音を立てずに |
cat flap は日本語にぴったりの言葉が無い。壁やドアの下についている猫専用の小さな扉のことだよ。外に出る猫が当たり前の土地では、家にこれが付いている。
Let the cat out. のような let + 誰か + 動詞 の形は、猫の話で一番よく使う文型だと思う。Don't let her out at night. で「夜は外に出さないで」になるよ。
私が一緒に暮らした猫の話

サマンサ、愛称サム。黒猫のメスだったよ。
ここからは私の話。私が英語と向き合い始めたのは30歳を過ぎてから。青年海外協力隊として2年間、大洋州の島国でコンピュータを教えたとき、その島は英語が通じる土地だったのに私はほとんど話せなかった。その悔しさで、ニュージーランドへ1年の語学留学に行った。
そのホストファミリーは、猫と住んでいた。
名前はサマンサ。愛称はサム。黒猫のメスだった。そしてよく懐いてくれた。
だから私は、この記事の she の話を実感として書いている。サムのことを it と呼ぶ気には、どうしてもならなかった。懐いてくれた相手を it とは呼べないんだ。
英語の it と she の違いは、文法の説明を読むより、こういう場面で腹に落ちると思う。
そして、忘れられない習慣がある。サムは深夜に私の部屋へ侵入してくるのが習慣になっていた。音もなく入ってきて、勝手に丸くなる。英語で言うなら She used to sneak into my room at night and curl up. だね。
面白いのは、サムは家の中も外も自由だったこと。好きなときに出て行って、好きなときに帰ってくる。でも夜は一緒だった。
これが私には新鮮だった。自由にさせておいて、それでも戻ってくる。つないでおくのでも、閉じ込めるのでもない関係なんだ。
もう一つ気づいたことがある。動物への向き合い方が、日本よりも家族的だった。猫は家の中で自由にしていて、来客にも普通に紹介される。「ペット」というより、はっきり家族の一員という扱いだった。
だから会話の中で猫の話が出る頻度も高い。猫の英語を知っておくのは、雑談の土台になるという意味でも得だよ。
ただ、都合の悪いことも書いておく。その後イギリスの大学院に1年半いたけれど、私の英語力は世界中から集まった人たちと比べれば低い方だったと思う。特にドイツの学生はレベルが高かった。
TOEICは留学前600点、帰国後に対策なしで800点、対策して900点。それでも猫の鳴き声を英語で書けるようになったのは、ずっと後だった。暮らしの中の言葉は、教科書に出てこないからね。
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黒猫は幸運か、不運か
これは国によって逆になる。面白いところだよ。
- イギリスやアイルランド … 黒猫が前を横切るのは幸運の印だと言われている
- アメリカや一部の欧州 … 逆に不運の印だとされることがある
- 日本 … 招き猫のように福を招くとされることもある
だから黒猫の話をするときは、相手がどこの人かで受け取り方が変わる。サムは黒猫だったけれど、ニュージーランドで悪く言われたことは一度もなかったよ。
Some people say a black cat brings good luck. ——こう前置きしてから話すと、どこの人にも安全だね。
まとめ:猫の英語
- 鳴き声は meow / mew / purr / hiss / yowl と使い分ける
purrはちゃんとした動詞。会話でよく出る- 子猫は kitten、トラ猫は tabby、三毛猫は calico
- 雑種は moggy(イギリス・NZの親しみある言い方)
- 知らない猫は it、飼い猫は he か she
- 猫舌に当たる英単語は無い。「熱いものが食べられない」と言う
- 猫背は
cat backではなくstooped back - 黒猫の吉凶は国によって逆
私はニュージーランドで、サムという黒猫と1年暮らした。懐いてくれた相手を it とは呼べない——これが、私が英語の代名詞で一番よく覚えていることだよ。

君の猫も、きっと it じゃないよね。
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