巷に騒がれる、田中圭殿:好きになって臨んだ役が、作の中で悪役へ変わってゆく折の身の処し方について、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1984年7月10日、東京都のお生まれ
- 2003年、ドラマ『WATER BOYS』にて注目を集められる
- 2010年、土曜ドラマ『チェイス 国税査察官』に出演される
- 2011年、連続テレビ小説『おひさま』にて須藤春樹を演じられる
- 2014年、大河ドラマ『軍師官兵衛』にて石田三成を演じられる
- 2016年より『おっさんずラブ』にて広く知られるようになる
【田中圭の朝ドラはおひさま-年配の方から声をかけられた】
田中圭殿の朝ドラは、2011年度前期の『おひさま』でござる。
演じられたのは須藤春樹。ヒロインの長兄じゃ。
……この作で、この御方はまず反響の大きさに驚かされたという。
「地方に行ったとき、今まで声をかけてもらえなかった年配の方から「見てるよ」と言っていただきました」
お主、ここでござる。
――今まで声をかけてもらえなかった年配の方から。
それまでこの御方を知っておったのは、同じ年頃の者たちでござった。
それが朝ドラに出た途端、親や祖父母の世代から声がかかる。
「“朝ドラ”はやっぱり全国各地の方に見ていただいている作品だと実感しました」
……朝の茶の間の届く先は、他の刻とは違うのでござるな。
さて、物語の中身は温かい家の話であった。
台本を読むだけで、目が潤む場面も多かったという。
そして、この御方が漏らした一言がよい。
「家族や妹、弟とすごくいい関係だったので、途中で死んでしまうのが寂しいと思っていたんですよ」
――途中で死んでしまうのが寂しい。
劇中、この兄は物語の半ばで世を去る。
演者にとっては「出番が終わる」という話でござる。
だが、この御方の言い方は違う。寂しいでござる。
……つまり、この家の者として過ごす日々を惜しんでおられるのじゃ。
台本を読んで目が潤んだのも、同じ心持ちからでござろう。
役の家族に本気で情が移っておれば、その家を出ることは寂しかろう。
【大河の三成-好きになったのに嫌われ役へ】
さて、それから3年。この御方は大河『軍師官兵衛』に出ておられる。
演じたのは石田三成。
……ここで起きたことが、実に面白い。
まず、この御方は役が決まるや、己で調べに入られた。
「役が決まったとき、三成目線の文献を調べたんですよ」
――三成の側から書かれた書物を当たった訳でござる。
世に伝わる三成は、たいてい敵役でござる。だが視点を変えれば話は変わる。
「そうしたらカッコよく描かれていた。ここまで忠義を尽くした武将はいないと、すごく好きになりました」
――すごく好きになりました。
調べたことで、演じる相手に惚れ込んでしまわれた訳じゃ。
ゆえに、こう構えて臨まれた。
「よいイメージの三成を演じたい」
……ところが。
物語が進み、出番が増えるにつれ、三成はどんどん暗い側へ寄ってゆく。
「いつの間にか嫌われていました(苦笑)。福島政則からもムカツクと言われましたし」
――いつの間にか嫌われていました。
己が惚れ込んだ人物が、作の中では憎まれ役に育ってゆく。
……これは、演じ手にとってなかなか辛い立場でござる。
己の見立てと、作の求めるものが食い違うのじゃ。
では、この御方はどうなさったか。ここが肝でござる。
「もともと考えていた役づくりとは違いましたが、『軍師官兵衛』のなかの三成を演じることが第一なので、ヒゲを付けてからはめちゃ悪い奴になりきりました」
――この作の中の三成を演じることが第一。
己が調べ、己が好きになった三成を、いったん脇へ置かれたのでござる。
そして「めちゃ悪い奴になりきりました」と。
……惚れ込んだ分だけ、切り替えは惜しかろう。だが迷いが見えぬ。
なお、官兵衛との間柄については、こう読んでおられる。
「すごく嫉妬していると思う」
豊臣の世で二番手にありながら、どうしても官兵衛を越えられぬ。
その悶えを大事に演じられたという。
……ちなみに、演じる相手への敬いようがまた良い。
官兵衛役の岡田准一殿について。
「岡田くんは官兵衛でいるとき、全く役がブレないんです」
「演じ続けて役柄に変化をつけるなかで、目線ひとつにもブレがないのは本当にすごいと思います」
秀吉役の竹中直人殿については、こうじゃ。
「三成は秀吉のことがとても好きだと思うのですが、僕も竹中さんのことをとても尊敬しているので、そういう意味では役作りの必要がなく、ありがたかったですね」
――役の慕情と、己の敬いが重なっておれば、拵える要らずでござる。
【未来予想図-己の見立てを作に譲れる御方】
さて、ここまでを一度まとめておこうぞ。
――田中圭殿の朝ドラは『おひさま』の須藤春樹。ヒロインの長兄でござった。
「今まで声をかけてもらえなかった年配の方から「見てるよ」と」と、朝ドラの届く広さに驚かれた。
そして役の家に情が移り、「途中で死んでしまうのが寂しい」と漏らしておられる。
大河では石田三成を演じ、調べるうちに「すごく好きになりました」と惚れ込みながら、
作の中では「いつの間にか嫌われていました」という立場に置かれた。
さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方は、己の見立てを作に譲れる御方だとみる。
根拠は、三成の一件でござる。
己で文献を当たり、忠義の人だと惚れ込んだ。そこまでは念の入った下ごしらえじゃ。
ところが作は、その三成を憎まれ役として育ててゆく。
……ここで粘る演者もおろう。「三成はそんな男ではない」と。
その気持ちは分かる。調べた分だけ、己の見立てには情が湧くものでござる。
だがこの御方は、あっさりと譲られた。
「『軍師官兵衛』のなかの三成を演じることが第一なので」
――この作の中の、という限定。
史実の三成でも、己の惚れた三成でもない。今この作が要る三成を出す。
……そして、それができるのは、役より作を上に置いておられるからでござろう。
思えば朝ドラの折も同じでござった。
己の出番が終わることを「惜しい」ではなく、家族と別れるのが「寂しい」と言うておられる。
――目が、常に己の外にある。
ゆえに吾輩はこうみる。
この御方が悪役から善人まで幅広く任されてきたのは、この譲りの良さゆえでござる。
……己の解釈に固執せぬ者ほど、どんな作にも収まるものでござるよ。
惚れ込んだ見立てを、作のために脇へ置ける者は強い
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【朝ドラは長兄役!?大河ではいつの間にか嫌われたについてのまとめ】
今回は田中圭殿について調査してみた!
一つ。田中圭殿の朝ドラは2011年の『おひさま』。ヒロインの長兄・須藤春樹を演じられた。
二つ。「今まで声をかけてもらえなかった年配の方から「見てるよ」と言っていただきました」と反響に驚かれたという。
三つ。役の家に情が移り「途中で死んでしまうのが寂しいと思っていたんですよ」と漏らしておられる。
四つ。大河『軍師官兵衛』では三成側の文献を調べ「ここまで忠義を尽くした武将はいないと、すごく好きになりました」とのこと。
五つ。だが作中では「いつの間にか嫌われていました(苦笑)」となり、「めちゃ悪い奴になりきりました」と切り替えられた。
吾輩は田中圭殿に対して、惚れ込んだ己の見立てを、作のために脇へ置ける御方、と思ったんだがお主は田中圭殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
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