巷に騒がれる、オダギリジョー殿:縁が遠いと思うておった場へ、管の稽古を重ねて入られた話について、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1976年2月16日、岡山県のお生まれ
- アメリカと日本にてメソッド演技法を学ばれる
- 1999年、俳優としてデビューされる
- 2003年、映画『アカルイミライ』がカンヌ国際映画祭に出品される
- 2004年、大河ドラマ『新選組!』にて斎藤一を演じられる
- 2015年、放送90年ドラマ『経世済民の男』にて高橋是清を演じられる
- 2021年、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にて大月錠一郎を演じられる
【オダギリジョーの朝ドラはカムカムエヴリバディ-初めての連続テレビ小説】
オダギリジョー殿の朝ドラは、2021年度後期の『カムカムエヴリバディ』でござる。
演じられたのは大月錠一郎。二代目のヒロイン・るい(深津絵里殿)の夫となる男じゃ。
……この御方、大河には既に二度出ておられる。
『新選組!』の斎藤一、そして『八重の桜』。いずれも硬派な役どころでござった。
「これまで大河ドラマには二度出演しましたが、連続テレビ小説は初出演」
――そして、ここからが正直でよい。
「正直、あまり見たこともなかったので自分とは距離の遠い世界だと感じていました」
お主、ここでござる。
――あまり見たこともなかった。
国民の多くが知る番組について、そう言い切ってしまわれる。
しかも話はそこで終わらぬ。
「ですから、出演にあたっては自分が出ていいんだろうか、自分らしくないかなと思い、ずいぶん悩みました」
――自分が出ていいんだろうか。
これほどの経歴を持つ御方が、朝の連続ドラマを前に怯んでおられるのでござる。
……思うに、これは謙遜ではござるまい。
この御方が積んできたのは、映画祭に出るような作や、己で脚本を書いて撮る類いの仕事じゃ。
朝の茶の間へ半年通う仕事とは、確かに畑が違う。
では、何がこの御方の心を傾けたか。
「でも、脚本の藤本有紀さんが自分をイメージして書いてくださった役だとうかがい、役者冥利につきる光栄なことだと思いました」
「求めていただいた以上のものをお返ししたいという気持ちに傾いていきました」
――求められた以上のものを返す。
己に宛てて書かれた役だと知って、初めて腰が上がった訳でござる。
そしてもう一つ、決め手があった。相手役でござる。
「お引き受けした大きな理由のひとつは深津絵里さんでした」
「芝居はもちろん、仕事の選び方も同じ俳優としても尊敬できる方でしたから、いつかご一緒したいと思っていたんです」
……仕事の選び方まで見ておられる。
何を演じたかではなく、何を選んだか。同じ生業の者にしか見えぬ物差しでござるな。
実際に並んでみての評も、惜しみない。
「作品に誠意を持って真摯に芝居されている、とにかく丁寧な方だと感じました」
「繊細さと大胆さの両方を兼ね備えた、素晴らしい芸術家だと思います」
「深津さんが僕を導いてくれた部分が大きかったし、とても良い時間を過ごせたと思っています」
【6時間を超える稽古-トランペットは簡単ではなかった】
さて、この役にはもう一つ難儀がござった。
錠一郎という男はジャズのトランペット吹きなのでござる。
「トランペットに関しては妥協のない形で演奏シーンに挑みました」
――妥協のない形。
吹く真似で済ませるつもりは、初めから無かった訳じゃ。
その理由が、いかにも実践の人らしい。
「本番の緊張感のなかでは急に身体が動かなくてなってしまう場合もあるので、とにかくトランペットを身体に染み込ませ、演奏と演技が共に成立するように練習を重ねました」
――頭で覚えた分は、本番で飛ぶ。ゆえに体に染み込ませる。
……ところで、この御方には下地があった。
「僕自身、中学の頃からバンドで演奏したり、音楽を作ったりしていたので、ミュージシャンを演じるのは好きですし、ゼロスタートではない分、入り易いのではないかと思っていました」
ところが、そこで思わぬ壁に当たる。
「トランペットはそんなに簡単な楽器ではありませんでした(苦笑)」
――そんなに簡単な楽器ではなかった。
弦を押さえれば音が出る類いとは違い、管は唇と息そのものが楽器でござる。
音を一つ鳴らすまでに、まず口を作らねばならぬ。
して、この御方がどうなさったか。
「時には6時間を超える練習の日々を繰り返しました」
……6時間でござる。しかも一度ではない。「練習の日々を繰り返しました」と申しておられる。
撮影の合間に、ひたすら息を吹き込み続けた訳じゃ。
「自分が出ていいんだろうか」と悩んでおった御方の、これが答えでござる。
――悩んだ分だけ、稽古で埋めた。
細部への凝りようも尋常ではない。
「ルイ・アームストロングのライブ映像などを見ると、白いハンカチを手にトランペットを吹いていたので、錠一郎もそれをマネて小道具を用意していただきました」
――名人の癖まで拾うて、小道具に落とし込む。
画面の隅に映る白い布一枚に、そこまでの手間がかかっておるのでござる。
【未来予想図-似合わぬと思う場ほど本気で作る御方】
さて、ここまでを一度まとめておこうぞ。
――オダギリジョー殿の初めての朝ドラは『カムカムエヴリバディ』。大月錠一郎でござった。
大河には二度出ておりながら、朝ドラは「自分とは距離の遠い世界」と感じ、
「自分が出ていいんだろうか」と悩まれた。
だが引き受けた後は、管の稽古に6時間を超える日々を重ねられた。
さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方は、似合わぬと思う場ほど本気で作る御方だとみる。
根拠は、悩みと稽古の量の釣り合いでござる。
得意の畑であれば、人は悩まぬ代わりに手も抜ける。勝手が知れておるゆえな。
だがこの御方は、畑違いだと自覚しておられた。
ゆえに――足りぬ分を、時間で埋めにいったのでござる。
「求めていただいた以上のものをお返ししたい」という一言も、同じ筋から出ておる。
己が選んだ仕事ではなく、己を宛てにして書かれた仕事であった。
だからこそ、応えねばならぬと考えられた訳じゃ。
……思えばこの御方は、己で脚本を書き、演出まで手掛ける御方でござる。
作り手の側に立つ者ゆえ、「自分をイメージして書いてくださった」ことの重みが誰より分かる。
ゆえに吾輩はこうみる。
この御方は、これからも「自分らしくない」場へ呼ばれ続けられよう。
そして毎度ずいぶん悩んだうえで、誰より長く稽古をして現れるのでござる。
似合わぬと悩んだ者ほど、稽古で埋めにかかる
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【朝ドラは初!?自分が出ていいのかと悩んだについてのまとめ】
今回はオダギリジョー殿について調査してみた!
一つ。オダギリジョー殿の初めての朝ドラは『カムカムエヴリバディ』。大月錠一郎を演じられた。
二つ。大河には二度出ておりながら「あまり見たこともなかったので自分とは距離の遠い世界だと感じていました」という。
三つ。「自分が出ていいんだろうか、自分らしくないかなと思い、ずいぶん悩みました」と明かしておられる。
四つ。決め手は「脚本の藤本有紀さんが自分をイメージして書いてくださった役だとうかがい」のことであった。
五つ。ジャズトランペット吹きの役ゆえ「時には6時間を超える練習の日々を繰り返しました」とのこと。
吾輩はオダギリジョー殿に対して、似合わぬと悩んだ分を、そのまま稽古の量で埋められる御方、と思ったんだがお主はオダギリジョー殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
NHKアーカイブス(オダギリジョー|人物・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』ほか)
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