
私は英語がほとんどできないまま、英語圏に渡ったよ。それでも通れた。
入国審査で英語を聞かれたらどうしよう。答えられなかったら止められるんじゃないか。——そこが不安でここに来たんだと思う。
先に安心してほしいことを書く。入国審査で聞かれることは、ほぼ決まっている。だから、答えを用意しておけば足りる。会話の力は要らない。
私は英語がほとんどできない状態で、英語が通じる国に渡ったことがある。大洋州の島国で2年、その後ニュージーランドで1年、さらにイギリスで1年半暮らした。英語ができないまま、入国審査は通っているよ。
この記事では、聞かれることと答え方を並べる。そのうえで、聞き取れなかったときにどうするかも書く。実際に効くのは、覚えたフレーズより、こちらのほうだからね。
入国審査で聞かれることは、ほぼ5つ
順番は前後するけれど、聞かれる中身はだいたいこの範囲だ。
- ①来た目的
- ②滞在する期間
- ③滞在する場所
- ④帰りの便を持っているか
- ⑤仕事は何か
この5つに答えられれば、たいていは通る。会話をする場ではなく、確認を受ける場だと思っておくといい。
①来た目的|What’s the purpose of your visit?
- Sightseeing. … 観光です
- Business. … 仕事です
- I’m here to study. … 勉強に来ました
- I’m visiting my friend. … 友人に会いに来ました
一語で答えていい。Sightseeing. だけで十分に通じる。文を作ろうとして詰まるより、そのほうがずっといいよ。
②滞在する期間|How long will you be staying?
- For five days. … 5日間です
- About two weeks. … 2週間ほどです
- For one year. … 1年です
数字さえ言えれば伝わる。Five days. でも問題ない。
③滞在する場所|Where will you be staying?
- At the ABC Hotel. … ABCホテルです
- At my friend’s place. … 友人の家です
- I have the address here. … 住所はここにあります
最後の言い方は覚えておくと楽だ。紙か画面を見せてしまえば、言わなくていい。
④帰りの便|Do you have a return ticket?
- Yes, here it is. … はい、これです
- Yes, I do. … はい、あります
⑤仕事|What do you do?
- I’m an office worker. … 会社員です
- I’m a student. … 学生です
- I’m a teacher. … 教員です
- I work in IT. … IT関係の仕事です
細かく説明しなくていい。大きな枠で言えば足りる。
英語ができなくても通れる、という話
ここが、この記事でいちばん書きたいところだ。
私は英語ができないまま、英語圏に渡った
私は青年海外協力隊として2年間、大洋州の島国でコンピュータを教えていた。その島は英語が通じる土地だった。
そして正直に書くと、当時の私はほとんど英語ができなかった。TOEICで言えば600点くらいで、読めば分かるが聞くと分からない、という状態だ。
それでも入国審査は通った。その後のニュージーランドも、イギリスもだ。
なぜ通れるのか
答えは単純で、審査官が聞きたいことが決まっているからだ。
会話を楽しみに来ているわけではない。目的と期間と滞在先が分かればいい。だから単語で答えても、まったく問題にならない。
むしろ流暢に長く話すほうが、余計な質問を呼ぶこともある。短く、はっきり答えるのが一番いい。
それでも緊張する。私もした
都合のいいことばかり書きたくないので、これも書いておく。
私は毎回、審査の列に並んでいるときが一番緊張した。何を聞かれるか分からない、聞き取れなかったらどうしよう、と。
でも実際に前に立つと、聞かれるのは上の5つの範囲だった。身構えていた時間のほうが長かったというのが正直なところだよ。
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聞き取れなかったとき、どうするか
ここが本当に大事なところだ。答えを覚えていても、質問が聞き取れなければ意味がないからね。
黙らずに、聞き返す
- Sorry? … もう一度お願いします(語尾を上げる)
- Could you say that again, please? … もう一度言っていただけますか
- Sorry, I didn’t catch that. … 聞き取れませんでした
Sorry? の一言で十分だ。短いから、緊張していても口から出る。
聞き返すのは失礼ではない。むしろ分からないまま適当にうなずくほうが、話がこじれる。
ゆっくり言ってほしいと頼む
- Could you speak a little more slowly, please? … ゆっくりお願いします
- Sorry, my English isn’t very good. … 英語が得意ではなくて
2つ目を先に言っておくと、相手が合わせてくれることが多い。言わなければ、ずっとその速さのままだ。
書いたものを見せる
最後の手として、これは本当に効く。
滞在先の住所、予約の画面、帰りの便の控え。紙か画面を見せれば、言葉は要らない。
私は英語ができない時期、これにずいぶん助けられた。言葉が満足に通じなくても、気持ちは通じる——島での2年で学んだことだけれど、審査の場でも同じだよ。
荷物の受け取りと税関
審査を抜けた後の話も書いておく。ここも決まった言い方で足りる。
荷物を探す
- Where can I pick up my baggage? … 荷物はどこで受け取れますか
- Which carousel is for flight ○○? … ○○便はどのレーンですか
荷物が出てこないとき
- My baggage hasn’t arrived. … 荷物が出てきません
- This is my baggage claim tag. … これが荷物の控えです
- Could you help me, please? … 手伝っていただけますか
困ったときは、Could you help me? が言えれば話が始まる。細かく説明できなくても、係の人が聞いてくれるよ。
税関|Anything to declare?
- No, nothing. … いいえ、ありません
- Just my personal belongings. … 身の回りの品だけです
No. の一言でも通じる。ここも会話ではなく確認だからね。
★注意|制度は必ず公式で確かめて
持ち込めるもの、申告が必要なもの、必要な書類は国ごとに違うし、変わることもある。
この記事では英語の言い方だけを書いている。手続きそのものは、必ず渡航先の公式の案内で最新のものを確認してほしい。ここは経験談より公式が強い。
入国審査について、よく聞かれること
英語が全く話せなくても大丈夫ですか
大丈夫だと思う。私がそうだったからだ。
英語がほとんどできない状態で英語圏に渡って、それでも通っている。聞かれるのは決まったことだけだし、単語で答えても問題にならない。
どうしても不安なら、答えを紙に書いて持っていくのも手だ。見せて伝わるなら、それでいい。
職業を英語で何と言えばいいか分かりません
細かく言う必要はない。大きな枠で足りる。
会社員なら I’m an office worker.、技術職なら I work in IT. や I’m an engineer. でいい。専業主婦なら I’m a homemaker. という言い方がある。
審査官が知りたいのは細かい職種ではなく、その人がどういう立場の人かという大枠だからね。
質問が聞き取れなかったら、止められますか
聞き返しただけで止められることは、まず無いと思う。
むしろ分からないまま適当に答えるほうが、話がこじれる。Sorry? と言えば、もう一度言ってくれるよ。
何度も聞き返したら心証が悪くなりませんか
私はそう感じたことは無かった。
審査の場では、こちらが英語を母語としないことは相手も分かっている。正確に伝わることのほうが、双方にとって大事だからね。
緊張して頭が真っ白になりそうです
私も毎回そうだった。列に並んでいるときが一番緊張した。
だから答えを暗記するより、5つの中身を思い出せる状態にしておくほうがいい。文章で覚えていると、飛んだときに何も出てこなくなる。
目的・期間・滞在先・帰りの便・仕事。この5つさえ頭にあれば、単語でも答えられるからね。
渡航前に、これだけやっておけばいい
1|5つの答えを、声に出して言ってみる
頭の中で分かっているのと、口から出るのは別だ。
目的・期間・滞在先・帰りの便・仕事。この5つを実際に声に出して言ってみてほしい。それだけで、列に並んでいるときの緊張がだいぶ違う。
2|Sorry? を口に馴染ませる
答えより、こちらのほうが大事かもしれない。
私が長い留学生活でいちばん役に立ったのは、分からないときに「分からない」と言えるようになったことだった。
難しい単語でも、きれいな発音でもない。とっさに出ない言葉は、無いのと同じだからね。
3|見せられるものを、すぐ出せる場所に
滞在先の住所、予約の控え、帰りの便。取り出しやすい場所に入れておくだけで、詰まる場面が減る。
4|完璧な文を作ろうとしない
最後にこれを書いておきたい。
私は英語が通じる島に2年住みながら、ほとんど話せないまま帰ってきた人間だ。それでも入国審査で困ったことはなかった。
単語を並べるだけでも伝わる。正しい文が作れないから黙る——それが一番もったいないんだ。
まとめ|入国審査の英語で大事なこと
整理しておくよ。
入国審査で聞かれることは、ほぼ5つに決まっている。来た目的・滞在する期間・滞在する場所・帰りの便・仕事。この5つに答えられれば足りるし、単語で答えてもまったく問題ない。
私は英語がほとんどできない状態で、英語が通じる国に渡った。大洋州の島国で2年、ニュージーランドで1年、イギリスで1年半。英語ができないまま、入国審査は通っているよ。
覚えたフレーズより効くのが、聞き取れなかったときの一言だ。Sorry? が言えれば、それで足りる。分からないまま適当にうなずくほうが、よほど話がこじれる。
そして最後の手として、紙か画面を見せてしまえば、言葉は要らない。滞在先の住所や予約の控えを、取り出しやすい場所に入れておくといい。
手続きの制度そのものは国ごとに違うし、変わることもある。この記事は英語の言い方だけを書いているので、手続きは必ず渡航先の公式の案内で確かめてほしい。
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【使う場を、ひとつ作る】
覚えた言い回しは、使わないと消えてしまいます。
まずは無料で試せる場から覗いてみてください。
お金をかける前に、自分に合うかどうかだけ確かめれば十分です。
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