
留学でいちばん役に立ったのは、分からないと聞き返せるようになったことだよ。
英語で聞き返したいのに、どう言えばいいか分からない。結局「うんうん」とうなずいて、その場をやり過ごしてしまう。——そういうことで検索してきたんだと思う。
私も長いことそうだった。だから断言できる。聞き返せるようになることが、会話でいちばん効く一手だ。
私はニュージーランドで1年の語学留学をして、その後イギリスの大学院で1年半学んだ。その全部を振り返って、いちばん役に立ったのは「分からない」と聞き返せるようになったことだった。難しい単語でも、きれいな発音でもない。ここだよ。
この記事では、実際に使える聞き返しの言い方を場面ごとに並べる。そのうえで、なぜ日本人が聞き返せないのか、どうすれば言えるようになるのかも書く。言い方を知っていても口から出ないのが、本当の問題だからね。
【まず結論】覚えるべき聞き返し方は3種類だけ
たくさん覚える必要はない。使い分けるのはこの3つで足りる。
- ①もう一度言ってもらう(全体が聞き取れなかったとき)
- ②一部だけ聞き返す(ほとんど分かったが一箇所だけ落ちたとき)
- ③自分の理解を確かめる(聞こえたが意味に自信がないとき)
実は②と③のほうが役に立つ
学校で習うのは①ばかりだ。でも会話の現場で効くのは、圧倒的に②と③だよ。
全部もう一度言ってもらっても、また同じ速さで返ってくるだけで、同じところでつまずくことが多い。
「どこが分からなかったか」を相手に伝えられると、会話が一気に楽になる。相手もそこだけ言い直せばいいから、負担が少ないんだ。
①もう一度言ってもらう言い方
全体が聞き取れなかったときの言い方から。丁寧さの順に並べる。
- Sorry? … 短くて一番使う。語尾を上げる
- Pardon? … ややかしこまった場面で
- Sorry, I didn’t catch that. … 「聞き取れなかった」と正直に言う形
- Could you say that again, please? … 丁寧に頼む
- Would you mind repeating that? … かなり丁寧
いちばん使うのは Sorry? だ
長い文を用意しなくていい。Sorry? の一言で十分に通じる。
語尾を上げるだけで「もう一度」の意味になる。短いから、とっさの場面でも口から出る。ここが大事なんだ。
速さが問題なら、それも言っていい
- Could you speak a little more slowly, please? … ゆっくり話してほしい
- Sorry, you’re speaking a bit fast for me. … 少し速い、と正直に伝える
私は大学院で、これを言えずにずいぶん損をした。言えば相手は合わせてくれる。言わないと、ずっとその速さのままだ。
②一部だけ聞き返す言い方(ここが本命)
ここが、この記事でいちばん伝えたいところだ。
- Sorry, what was that last part? … 最後のところをもう一度
- Could you repeat the part after ○○? … ○○の後のところを
- Sorry, I missed the word after ○○. … ○○の次の単語が落ちた
- What does ○○ mean? … その単語の意味を聞く
- Sorry, who did you say? … 誰の話か聞き返す
- Sorry, when was that? … いつの話か聞き返す
「全部分からない」と「一箇所分からない」は別物
英語がしんどい時期は、聞き取れなかった瞬間に「全部分からなかった」と感じてしまう。でも実際は違うことが多い。
落ち着いて振り返ると、8割は聞こえていて、1語か2語が落ちているだけ——そういう場面がほとんどなんだ。
だから、その1語を特定して聞き返す。そうすれば会話は止まらないし、相手も「この人は聞いている」と分かる。
これができると、相手の負担が減る
Sorry? を何度も繰り返すと、相手はだんだん困ってくる。何が伝わっていないのか分からないからね。
「○○の後のところ」と言えれば、相手はそこだけ言い直せばいい。会話が続く関係を作るという意味でも、こちらのほうがずっといいんだ。
PR(広告を含みます)
【Aceからひとこと】
「やってみようかな」と思ったら。
まずは無料体験から始めるのがおすすめだよ。お金をかける前に、自分に合うかどうかだけ確かめればいいからね。
合わなかったら、やめればいいだけだから。
▶ ネイティブキャンプ
(無料で試せる)
③自分の理解を確かめる言い方
聞こえたけれど、意味を取り違えていないか不安なとき。これが一番大人の使い方だと思う。
- Do you mean ○○? … ○○ということですか
- Just to make sure, you’re saying ○○? … 確認ですが、○○ということですね
- So, if I understand correctly, ○○? … 私の理解が正しければ○○
- Let me check — you want me to ○○? … 確認させてください、○○ということですね
これは「聞き返し」ではなく「確認」だ
自分の理解を言葉にして相手に返す。合っていれば Yes が返ってくるし、違えばそこで直してもらえる。
間違ったまま進んでしまう事故を防げるのが一番の値打ちだよ。
仕事の場面ほど、これが効く
頼まれごとや約束の話では、聞き返すより確認するほうが安全だ。
「たぶんこう言っていた」で動いて後で食い違うより、その場で一度、自分の言葉で返しておく。これは日本語でやっていることと同じだよね。
言い方を知っていても、口から出ない理由
ここからが本題だ。フレーズは調べればいくらでも出てくる。でも、それでも聞き返せない。なぜか。
1|聞き返すのは失礼だと思っている
日本語の感覚だと、何度も聞き返すのは相手に悪い気がしてしまう。
でも実際は逆だ。分からないまま流されるほうが、相手にとって困る。後で話が食い違って、やり直しになるからね。
2|「分からない自分」を見せたくない
正直に言うと、私はこれが一番大きかった。
TOEIC900点を取った後に大学院へ行ったから、なおさらだ。点を持っている人間が「分からない」と言うのは、格好が悪い気がした。
でも教室にいたのは世界中から来た学生で、私の英語力はその中では低い方だった。特にドイツから来ていた学生は、私とは比べものにならないくらいできた。
格好をつけている場合ではなかったんだ。格好つけて黙っていた時間は、そのまま失われた時間になった。
3|聞き返す前に、頭の中で文を作ろうとする
これも大きい。丁寧な聞き返し方を組み立てている間に、話は先へ行ってしまう。
だからSorry? のような短い形を、体に入れておくことが要る。考えなくても出るくらいまで持っていく必要があるんだ。
私が聞き返せるようになるまで
私の順番を書いておくよ。回り道の見本として読んでほしい。
島での2年|聞き返さないまま、2年が終わった
私は青年海外協力隊として2年間、大洋州の島国でコンピュータを教えていた。その島は英語が通じる土地だった。
それなのに2年経ってもほとんど話せないままだった。教える仕事は、画面を指させば伝わる。手を動かして見せれば伝わってしまう。
言葉が満足に通じなくても、気持ちは通じる。それはあの2年で学んだ本当のことだ。でも同時に、聞き返さなくても一日が終わってしまった。
任期の終わりに「もし英語ができていたら、もっと良い活動ができたはずだ」と悔しく思った。その悔しさが理由で、語学留学を決めたんだ。
語学留学の1年|ここで身についた
語学学校は、分からないまま黙っていると何も進まない場所だった。島とは違って、逃げ道が無かったんだ。
そこで初めて、分からないと言う練習をした。TOEICは約600点から、帰国後に対策なしで受けて約800点まで動いたけれど、点より大きかったのはこの一点だと思っている。
大学院の1年半|身につけていて助かった
イギリスの大学院で教育開発学を1年半学んだとき、これが効いた。
議論の速さでは、世界中から来た学生に敵わない。でも「いまのところをもう一度」と言えれば、話には残れる。
格好は悪い。それでも、分からないまま座っているよりずっとましだった。1年半という限られた時間なら、なおさらだよ。
今日から練習するなら
1|まず Sorry? だけを体に入れる
3つ覚えるより、1つを確実に出せるほうが実戦では強い。
考えずに出るまで持っていく。とっさに出ない言葉は、無いのと同じだからね。
2|次に「一部だけ聞き返す」を足す
What was that last part? が言えるようになると、会話の続き方が変わる。
ここまで来れば、日常のやり取りはかなり回るようになるはずだ。
3|失敗できる場所で練習する
これが一番大事かもしれない。
仕事の会議で初めて聞き返すのは、しんどい。先に、失敗しても何も起きない場所で慣れておくほうがいい。
私の頃と違って、いまはオンラインで話す相手をいくらでも作れる。相手は毎日変わるし、遠慮する必要もない。聞き返す練習をするには、これ以上ない環境だと思うよ。
4|完璧な文を作ろうとしない
島での2年で学んだことを、もう一度書いておく。
言葉が満足に通じなくても、気持ちは通じる。正しい文が作れないから黙る、というのが一番もったいないんだ。
まとめ|英語で聞き返せるようになると、何が変わるか
整理しておくよ。
覚えるのは3種類だけでいい。①もう一度言ってもらう(Sorry?)②一部だけ聞き返す(What was that last part?)③自分の理解を確かめる(Do you mean ○○?)。実戦で効くのは②と③のほうだ。
言い方を知っていても口から出ないのは、聞き返すのが失礼だと思っていること、分からない自分を見せたくないこと——この2つが理由であることが多い。私もそうだった。
私は英語が通じる島に2年住みながら、聞き返さないまま2年を終えた。語学留学の1年でようやく身について、その後の大学院の1年半で本当に助けられた。留学の全部を振り返って、いちばん役に立ったのがこの一点だった。
難しい単語でも、きれいな発音でもない。分からないときに、分からないと言えること。ここが変わると、英語での時間の使い方がまるごと変わるよ。
PR(広告を含みます)
【Aceからひとこと】
「やってみようかな」と思ったら。
まずは無料体験から始めるのがおすすめだよ。お金をかける前に、自分に合うかどうかだけ確かめればいいからね。
合わなかったら、やめればいいだけだから。
▶ ネイティブキャンプ
(無料で試せる)
関連記事

