巷に騒がれる、滝藤賢一殿:オーディションで落ちてばかりいた男が、朝ドラに呼ばれ続けるようになるまでについて、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1976年11月2日、愛知県名古屋市のお生まれ
- 1998年から2007年まで、無名塾に所属される
- 2008年、映画『クライマーズ・ハイ』にて広く名を知られる
- 2012年、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』にて朝ドラに初出演される
- 2013年、連続テレビ小説『あまちゃん』に出演される
- 2018年、連続テレビ小説『半分、青い。』にて主人公の父・宇太郎を演じられる
- 2020年、大河ドラマ『麒麟がくる』にて足利義昭を演じられる
- 2024年、連続テレビ小説『虎に翼』にて多岐川幸四郎を演じられる
【滝藤賢一の朝ドラは梅ちゃん先生から-落ち続けた末の初出演】
滝藤賢一殿の初めての朝ドラは、2012年度前期の『梅ちゃん先生』でござる。
この一作には、ご本人にとって格別の重みがあった。
「初めて“朝ドラ”に出演させていただいた作品です。僕は若いころ、“朝ドラ”のオーディションを受けては落ちていた経験があるので、本当に思い入れがありました」
――受けては、落ちていた。
お主、ここでござる。
今でこそ名脇役として知られる御方も、若い頃は朝ドラの門を叩いては追い返されておられた。
この御方は、仲代達矢殿の無名塾で長く芝居を磨かれ、2008年の映画『クライマーズ・ハイ』でようやく世に知られた。
その数年後に、ついに朝ドラの現場へ入られた訳じゃ。
入る前は、こんな現場を思い描いておられたという。
「毎朝放送されていますから(スタジオは)時間に追われていて怒声が飛び交いバタバタなんじゃないかなと想像していたのですが、全く予想とは違っていました」
実際は「適度な緊張感と活気にあふれながらもおだやかなムード」であったそうな。
「「これが“朝ドラ”なんだ」と思ったのを覚えています」
――憧れて、落ちて、ようやく入った場所を、噛みしめるように見ておられる。
しかも役は、戦地から引き揚げてくる三上。第8週からの途中の登場であった。
「途中参加というのは難しいんです」
8週分も物語が進んだところへ入る。試行錯誤したが、現場の皆が「何をやっても受け入れてくださった」ので、のびのびと演じられたという。
振り返れば、この作の顔ぶれも凄まじい。
「堀北真希さんの相手役を演じた松坂桃李さんをはじめ、木村文乃さんや野村周平さんなど、現在では注目を集める俳優さんばかり。“朝ドラ”はずっと、気鋭の俳優さんの登竜門であり続ける現場なのだと思います」
【朝ドラ4作目の虎に翼-この歳で本気で苦しめる幸せ】
そこから滝藤殿は、朝ドラに呼ばれ続ける御方となられた。
翌年の『あまちゃん』、2018年の『半分、青い。』、そして2024年の『虎に翼』。合わせて4作でござる。
『半分、青い。』では主人公・鈴愛の父、宇太郎を演じられた。
「またこうして、 “朝ドラ”の現場に帰ってこられてとてもうれしいです」
――帰ってこられた。落ちていた頃を思えば、この言い方に実感がこもっておる。
妻の晴を演じたのは松雪泰子殿。これがまた、ご本人には夢のような組み合わせであった。
「尊敬する女優さんで、若いころからドラマや映画、バラエティーとたくさん拝見してきましたから、夫婦役をやらせていただけるなんて夢のようです」
しかもこの役は、ご自身と重なるところが大きかった。
「僕には4人子どもがいるので、宇太郎を演じながら父親としてしみじみ思うことがありますね」
「永野さんのお芝居に感化されまくって、滝藤賢一なのか宇太郎なのか混乱してしまう程、影響を受けています(笑)」
……娘役に感化されて、己と役の境が分からなくなる。父親の役を、父親として生きておられた訳じゃ。
ところが4作目の『虎に翼』では、話が逆になる。
演じられたのは、主人公・寅子の上司で、家庭裁判所を作ろうと突っ走る多岐川幸四郎。
「多岐川は後輩たちの心に火をつける天才でありたいです」
だが、この役はご本人とまるで違うた。
「多岐川と私がかけ離れすぎていて、とてつもなく苦しんでいます」
――とてつもなく苦しんでいる。
朝ドラ4作目、キャリアも十分な御方が、こう言い切っておられる。そして、その後にこう続けられた。
「しかし、この歳になって、まだこんなにも本気で苦しめるというのは、本当に幸せな俳優人生だなと、撮影を通してヒシヒシと感じる日々です」
――本気で苦しめるのは、幸せ。
……若い頃は落ちて苦しみ、今は役に苦しむ。だが同じ苦しみでも、今のそれは喜びでござる。
【未来予想図-苦しむことを喜べる御方】
さて、ここまでを一度まとめておこうぞ。
――滝藤賢一殿は、若い頃朝ドラのオーディションに落ち続けた御方。
『梅ちゃん先生』で念願の初出演を果たし、そこから4作の朝ドラに出られた。
そして4作目の『虎に翼』では、役とのかけ離れに「とてつもなく苦しんで」いると明かされた。
さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方は、苦しむことを喜べる御方だとみる。
根拠は、30歳を越えてから厳しく指導された折の言葉でござる。
ドラマ『外事警察』で、演出家に厳しく鍛えられた。普通なら、年を重ねて叱られるのは嫌なものじゃ。
だがこの御方は、それを嬉しかったと振り返り、こう申しておられる。
「ほったらかしにされるほど悲しいことはないですから(笑)」
――叱られること、苦しむことを、向き合ってもらえた証と受け取っておられる。
オーディションに落ち続けた日々は、ほったらかされる辛さそのものであったろう。
それを知っておるからこそ、苦しめる役、叱ってくれる現場のありがたみが分かる。
ゆえに吾輩はこうみる。
この御方はこの先も、己とかけ離れた役ほど喜んで引き受けてゆかれる。
そして朝ドラには5作目、6作目と呼ばれ、そのたびに、朝ドラに帰ってこられた喜びを噛みしめられるに違いない。
――門前で追い返されておった男が、今や若い役者の心に火をつける上司を演じる。朝ドラの登竜門を、この御方ほど遠回りして上った者も少なかろう。
落ち続けた若き日を知るからこそ、本気で苦しめる今を「幸せ」と言える
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【朝ドラに落ち続けた若き日!?今や4作に出演についてのまとめ】
今回は滝藤賢一殿について調査してみた!
一つ。滝藤賢一殿は若い頃、「“朝ドラ”のオーディションを受けては落ちていた」という。
二つ。2012年の『梅ちゃん先生』で朝ドラに初出演。「本当に思い入れがありました」とのこと。
三つ。その後『あまちゃん』『半分、青い。』『虎に翼』と、朝ドラは4作に出ておられる。
四つ。『半分、青い。』では「滝藤賢一なのか宇太郎なのか混乱してしまう程」役に入り込まれた。
五つ。『虎に翼』では役とのかけ離れに苦しみつつ「本当に幸せな俳優人生だな」と語っておられる。
吾輩は滝藤賢一殿に対して、落ちた日々を知るゆえに、苦しむことを幸せと呼べる御方、と思ったんだがお主は滝藤賢一殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
NHKアーカイブス(滝藤賢一/連続テレビ小説『梅ちゃん先生』『半分、青い。』『虎に翼』)
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