
私が英語と本気で向き合い始めたのは、30歳を過ぎてからだよ。
英語は何歳から始めても間に合うのか。もう遅いんじゃないか。——そこが気になってここに来たんだと思う。
先に自分のことを書くよ。私が英語と本気で向き合い始めたのは、30歳を過ぎてからだ。学生時代に頑張った人間ではない。
そこから語学留学に出て、TOEICは約600点から約800点、対策をして900点まで動いた。その先でイギリスの大学院に進み、教育開発学を1年半学んで修了している。
だから「何歳からでも大丈夫」と言いたい……のだけれど、そう単純には書かない。若いうちに始めたほうが有利な部分は、正直あると思う。その上で、遅く始めた側にしかない強みもある。両方を書くよ。
【結論】遅くても行ける。ただし条件がある
私の答えを先に並べておく。
- 何歳からでも、実用の域には行ける
- ただし「歳をとってから」ではなく「使う必要があるか」で決まる
- 若いほうが有利な部分はある。そこは正直に認める
- 遅く始めた人には、若い人には無い持ち札がある
私は脳科学の話はしない
「英語 何歳から」で調べると、臨界期がどうとか、脳の仕組みがどうとか、そういう話がたくさん出てくると思う。
私は研究者ではないから、そこには踏み込まない。断定できないことを断定して書くのは、この書記のやり方ではないからね。
書けるのは、30歳を過ぎてから始めた一人の人間に何が起きたか、だけだ。それでよければ、続きを読んでほしい。
30歳を過ぎるまで、私は英語ができなかった
まず、始める前の私がどんな状態だったかを書く。
英語が通じる島に2年住んで、話せないまま帰ってきた
私は青年海外協力隊として2年間、大洋州の島国でコンピュータを教えていた。その島は英語が通じる土地だった。
つまり、環境としては申し分なかった。それなのに2年経ってもほとんど話せないまま帰ってきたんだ。
教える仕事は、画面を指させば伝わる。手を動かして見せれば伝わる。言葉が満足に通じなくても、気持ちは通じる。それはあの2年で学んだ本当のことだ。
でも同時に、困らないから覚えなかった。英語ができなくても一日が終わってしまったんだ。
だから私は「若いうちに」の話に説得力を感じない
私が英語をやらなかったのは、若さを過ぎたからではない。やる必要が無かったからだ。
実際、英語圏に2年いても伸びなかった。年齢の問題だったら、その2年で多少は伸びていたはずだよね。
つまり「何歳か」より「使わないと困るか」のほうが、はるかに効いていた。これが私の実感だ。
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30歳を過ぎてから、どこまで動いたか
数字で書くよ。曖昧に書いても役に立たないからね。
- 語学留学の前:TOEIC約600点
- ニュージーランドで1年学び、帰国後に対策なしで受けて:約800点
- その後、TOEIC対策をやって:900点
- その先で、イギリスの大学院を1年半で修了
きっかけは悔しさだった
島での任期の終わりに、私はこう思った。もし英語ができていたら、もっと良い活動ができたはずだ——と。
伝えたいことの半分も伝えられなかった。相手の言葉も半分しか受け取れなかった。その悔しさが理由で、語学留学を決めたんだ。
だから私にとっての英語は、憧れではなくやり直しだった。年齢を気にしている余裕が無かった、というのが正直なところかもしれない。
遅く始めたことが不利に働いた実感は無い
語学留学の1年で、対策なしのTOEICが200点動いた。これは若い人と比べて遅いのか速いのか、私には分からない。
ただ「歳のせいで伸びない」と感じた場面は、一度も無かった。伸びない原因はいつも別のところ——英語を使わずに済む過ごし方をしているかどうか——にあった。
それでも、若いほうが有利だと思う部分
都合のいいことばかり書きたくないので、ここは正直に書く。
1|まとまった時間を取りやすい
これが一番大きいと思う。
学生なら、留学に1年使うことも比較的やりやすい。社会人になると、仕事も収入も止めて動かすことになる。
年を重ねるほど、任される仕事は増えるし、背負うものも増える。能力の問題ではなく、動かしにくさの問題だ。
2|失敗しても取り返す時間が長い
若ければ、遠回りをしてもその後の年数が長い。
私は島での2年を、英語という一点では無駄にしている。その2年は、もう戻ってこない。
3|耳の慣れは、たぶん若いほうが早い
これは実感の話であって、科学的な根拠を示せるものではない。
私は渡航直後の3か月、本当に何も聞き取れなかった。教室で愛想笑いをしていた記憶しかない。その期間が若い人より長かった可能性は、あると思う。
断定はできない。他の人の頭の中を見たわけではないからね。ただ「若いほうが楽な部分はゼロだ」とも、私は言えない。
遅く始めた側にしかない持ち札
その上で、こちら側の強みも書いておく。ここは自信を持って言える。
1|英語が要る理由が、具体的にある
私には「あの2年をやり直す」という、はっきりした理由があった。
学生の頃なら「海外に行ってみたい」で十分だ。でも大人には、英語ができなくて困った具体的な記憶がある。
その場面を思い出しながら学べる。これは学生には無い財産だと思う。何のためにこの表現を覚えるのかが、常に自分の中にあるからね。
2|英語以外に、持ち込めるものがある
これが一番実感したところだ。
イギリスの大学院で、私のTOEICは900点だった。それでも世界中から来た学生の中では、英語力は低い方だった。特にドイツから来ていた学生は、私とは比べものにならないくらいできた。
でも、私は修了できた。教室で価値を出せたのは英語ではなく、現場で教えてきたという経験のほうだったからだ。
英語で勝てないなら、英語以外で持ち込めるものを持っていけばいい。遅く始めたということは、その分だけ他の場所で積んできたものがあるということだよ。
3|引き際を知っている
地味だけれど、これも効く。
大人は、限られた時間で何を捨てるかの判断ができる。全部やろうとして潰れるより、必要なところに絞れる。
私も、TOEICの点が要るときは点の対策だけをやった。英語力を上げることと、点を上げることは別の作業だと割り切ったんだ。
遅く始める人が、最初にやるといいこと
「何歳からでも」と言うだけでは役に立たないので、順番も書いておく。私が回り道をした分、そこは具体的に書けると思う。
1|英語が要る理由を、一文で書き出す
ここから始めるのを勧める。
私の場合は「あの2年をやり直す」だった。漠然と「話せるようになりたい」ではなく、自分が英語で困った場面を思い出して、一文にしておく。
これが無いと、途中で必ず止まる。大人の勉強は、放っておけば後回しになるものだからね。
2|口から出す時間を先に作る
読む・聞くから入りたくなるけれど、私はここを勧めない。
私が島での2年で伸びなかった理由がまさにそれだ。聞く機会はいくらでもあったのに、話す機会を自分で作っていなかった。
英語に触れた時間ではなく、自分が口から出した量を見る。これは何歳から始める人にも当てはまると思う。
3|「分からない」と言う練習をする
留学の全部を振り返って、いちばん役に立ったのは「分からない」と聞き返せるようになったことだった。
難しい単語でも、きれいな発音でもない。分からないときに黙らずに済むだけで、その場に留まれる時間がまるで変わる。
4|点が要るなら、点の勉強を別にやる
これは遅く始める人ほど大事だと思う。時間が限られているからだ。
私は1年海外にいても、対策なしではTOEIC900に届かなかった。900に乗ったのは帰国後、問題の形式に慣れて時間配分を作ってからだ。
英語力とTOEICの点は、必ずしも一緒には動かない。何が必要なのかを見極めて、そこだけに時間を注ぐ。大人にはその判断ができるはずだよ。
何歳からでも、と言えるようになる条件
最後に、一番大事なことを書く。
「使わないと困る」状態を作れるかどうか
私の2年の失敗も、その後の1年の成功も、原因は同じところにあった。
英語を使わなくても一日が終わる場所にいたか、いなかったか。それだけだ。島には逃げ道があった。語学学校には無かった。
これは年齢とまったく関係が無い。20歳でも50歳でも、逃げ道のある環境にいれば伸びないし、無ければ動く。私はそう思っている。
だから、始める前に決めるのは年齢ではない
「もう遅いか」を考える時間があるなら、「自分は英語を使わないと困る状況を作れるか」を考えたほうがいい。
そこが作れるなら、何歳でも動く。作れないなら、若くても動かない。
そして、悩んでいる時間がいちばん惜しい
私は「英語がある程度できるようになってから」と考えていた時期があって、その結果が英語圏での2年だった。
条件が揃う日を待っていると、その日は来ない。年齢は毎年上がっていくのに、条件は良くならないんだ。
だから、いま「もう遅いか」と調べている君へ。その問いに時間を使うより、今日10分だけ口を動かすほうが確実に前へ進むよ。
まとめ|英語は何歳から始めても間に合うのか
整理しておくよ。
私が英語と本気で向き合い始めたのは、30歳を過ぎてからだ。そこから語学留学に出て、TOEICは約600点から約800点、対策をして900点になり、その先でイギリスの大学院を1年半で修了した。
私が英語をやらなかったのは、若さを過ぎたからではない。やる必要が無かったからだ。実際、英語が通じる島に2年住んでも伸びなかった。年齢の問題なら、多少は伸びていたはずだよね。
正直に言えば、若いほうが有利な部分はある。まとまった時間を取りやすいし、遠回りしても取り返す年数が長い。そこは認める。
でも遅く始めた側には、英語が要る理由が具体的にあること、英語以外に持ち込めるものがあることという持ち札がある。私が大学院の教室で価値を出せたのは、英語ではなく現場の経験のほうだった。
結局のところ、決めるのは年齢ではない。英語を使わないと困る状況を、自分で作れるかどうかだ。そこが作れるなら何歳でも動くし、作れないなら若くても動かない。私はそう思っているよ。
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「やってみようかな」と思ったら。
まずは無料体験から始めるのがおすすめだよ。お金をかける前に、自分に合うかどうかだけ確かめればいいからね。
合わなかったら、やめればいいだけだから。
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