
独学で届く所と、届かない所があるんだ。
Hi!Aceだよ。今日は社会人が英語を独学でやる話をするね。
先に私の立場を書いておくよ。私は青年海外協力隊として2年間、大洋州の島国でコンピュータを教えていた。そのとき、英語がほとんどできなかったんだ。
「もっと英語ができたら、もっと良い活動ができたのに」。その悔しさから、帰国後に語学留学を決めた。そのあとイギリスの大学院も修了して、TOEICは900点になった。
つまり私は独学だけで来たわけじゃない。留学もしたし、対策もした。そこは正直に書いておくね。
だからこの記事では、独学で届く範囲と、届かない範囲を分けて書くよ。そこを混ぜている記事が多いと思うから。
独学で「届く範囲」と「届かない範囲」
まず、ここをはっきりさせておこうね。
独学で十分に届くもの
- 語彙 … 座って覚えるしかない。誰かがいても代わりに覚えてはくれない
- 文法 … 範囲が有限。本1冊で足りる
- 読む力 … 教材があれば、日本でいくらでも積める
- 聞く力 … 音声があれば、通勤中でも積める
この4つは、誰かに教わっても、結局は自分でやる部分なんだ。
だから独学で問題ない。むしろお金をかけるところじゃないと思う。
独学では届きにくいもの
- 話す力 … 相手が要る
- とっさに出てくる速度 … 実際に使う場が要る
- 自分の弱点の把握 … 自分では見えにくい
- 続ける仕組み … 一人だとやめるコストがゼロ
特に話す力は、どうにもならないんだ。相手がいないと練習にならないからね。
私が失敗したのは、ここだった
協力隊に行く前、私は独学で英語をやっていたつもりだった。
でもやっていたのは読むことだけだったんだ。
だから現地に着いて、まったく話せなかった。読めるのに話せないという状態は、本当に苦しいよ。
自分では勉強していたつもりだったから、なおさらこたえたんだ。
話せるようになるための、順番
順番を間違えると、いつまでも話せないままなんだ。私がそうだったからね。
手順1:語彙を、最低限まで積む
何もない状態では、話しようがないからね。
ただし難しい単語は要らない。日常でよく使う語を、確実に出せるようにする方が先だよ。
ここは独学で十分。というより独学しかない部分だね。
手順2:型を、いくつか覚える
話せない人の多くは、毎回ゼロから文を作ろうとしているんだ。
でも実際の会話は、型の組み合わせでかなり進む。
- 聞き返す型(もう一度/ゆっくり/どういう意味)
- 自己紹介の型(名前・出身・仕事・理由)
- 説明する型(こうすると、こうなる)
- 雑談を始める型(天気・食べ物・週末)
この4つがあれば、会話は始められる。完璧な文法より、こっちの方がずっと早く役に立つよ。
手順3:使う場を、作る
ここが独学では埋められない部分なんだ。
型を覚えても、使わないと出てこない。そして出てこない言葉は、無いのと同じなんだよ。
私は協力隊のとき、この段階を飛ばして現地に行った。だから知識はあるのに口が動かない、という状態になったんだ。
いまは日本にいながら毎日話せるからね。現地に行ってから、と待つ必要はまったく無いと思う。
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手順4:間違えた分を、拾い直す
話すと、必ず言えなかったことが出てくる。
そこを後で調べて、次に使う。この往復が、いちばん伸びるんだ。
話す前に完璧にしようとすると、いつまでも始まらない。話してから直す方が、順番として速いよ。
社会人の独学が、続かない理由
続かないのは、意志が弱いからじゃないんだ。仕組みの問題だよ。
理由1:やることを毎回決めている
机に向かってから「今日は何をやろう」と考える。この数分で、やる気がごっそり削られるんだ。
時間帯とやることを、紐づけておくこと。「電車に乗ったら音声」「昼休みに単語10分」のようにね。
理由2:最初のハードルが高すぎる
「毎日2時間」は、まず続かない。
決めるのはどんなに疲れていてもできる量だよ。10分でいい。というより10分だから続くんだ。
理由3:伸びが見えない
英語は階段状に伸びる。だから平らな時期が必ずある。
そこで「効いていない」と判断してやめるのが、いちばんもったいないんだ。
3か月は同じやり方を続けてみてほしい。
理由4:一人だと、ズレに気づけない
これが独学の最大の弱点だと思う。
語彙で止まっているのに、聞き取りの練習をしている。こういうズレが、本当によく起きるんだ。
そして一人だと、それに気づけないまま3か月走ることになる。
続かない仕組みと、その直し方はこちらに詳しく書いたよ。
働きながら、どう時間を作るか
まとまった時間は、探しても見つからないんだ。だからすでにある隙間を数える方が早いよ。
1日1時間は、たいてい流れている
- 朝の通勤 … 20〜40分
- 昼休みの後半 … 10〜20分
- 夕方の通勤 … 20〜40分
- 寝る前 … 5〜10分
合計すると1日1時間から2時間になる人が多いはずだよ。
1日1時間なら、1年で365時間。これは英語をひとつ動かすには、十分な量なんだ。
時間帯ごとに、やることを固定する
「朝は聞く、昼は覚える、夜は話す」。こう決めておくと迷わない。
そしてできた日を数えるより、ゼロの日を作らないことを目標にするといいよ。
隙間の作り方は、こちらに詳しく書いたよ。
話す時間だけは、予定として確保する
聞く・読む・覚えるは隙間でできる。でも話すのは、時間を決めないとやらないんだ。
1日25分でもいい。予定として入れてしまうのがいいよ。
「空いたらやる」だと、1か月に1回もできずに終わるからね。
点を取るなら、独学の設計は変わる
ここまでは「話せるようになる」話だったね。点を取るなら、やることは変わるんだ。
点と、話す力は別もの
私は1年海外で暮らして帰ってきて、対策なしのTOEICは800点だった。
そこから対策をして900点になったんだ。
でもその100点で、英語が上手くなったわけじゃない。試験の形に慣れただけだよ。
つまり英語力とTOEICの点は、必ずしも連動しない。これは経験からそう思う。
だから、目的を先に決める
点が要るなら、点の対策をする。話せるようになりたいなら、話す練習をする。
どちらも要るなら、両方を別々にやるのがいい。片方をやれば片方も付いてくる、とは思わない方がいいよ。
点を取る側の設計は、こちらに
測る → 絞る → 積む → 通す、という順番でまとめてあるよ。
独学でやりがちな、5つの遠回り
私がやってしまったことも含めて、書いておくね。
遠回り1:教材を増やす
動かないと、新しい本が欲しくなるよね。分かるよ。
でも1冊を5周した人と、5冊を1周した人。伸びるのは前者なんだ。
5冊を1周した人は、5回とも「1周目」をやっていることになるからね。
遠回り2:完璧にしてから話そうとする
これが私の最大の失敗だった。
「もう少し英語ができてから」と思っているうちに、協力隊の派遣が来てしまったんだ。
準備が終わることは、永遠に無い。だから拙いまま話し始めるしかないんだよ。
遠回り3:聞き流しだけで済ませる
正直に言うと、聞き流しだけでは伸びにくいと思っている。
でもゼロよりは確実にいいから、否定はしないよ。
おすすめは、週に何回かは集中して聞く回を混ぜること。全部を聞き流しにしないだけで、効き方が変わるんだ。
遠回り4:苦手だけを潰そうとする
「リスニングが苦手だから」とリスニングばかりやる。これも多い。
でも得意な方にも、まだ取りこぼしがあることが多いんだ。そして得意な方が、伸ばすのは楽なんだよ。
苦手の克服は時間がかかる。取れるところを確実に取る方が速い。
遠回り5:目的を決めずに始める
これがいちばん大きいかもしれない。
「英語ができるようになりたい」は、目標として弱いんだ。できたかどうか、自分でも判定できないからね。
「会議で発言できる」「字幕なしで映画が分かる」。判定できる形にすると、やることも決まるよ。
私の場合は「現地の人に、なぜそうするのかを説明できる」だった。これが決まってから、勉強の中身が変わったんだ。
社会人の英語独学について、よく聞かれること
何から始めればいい?
いま何ができて、何ができないかを確かめるところからだよ。
読めるのに話せないのか、そもそも読めないのか。ここで、やることがまったく変わるからね。
私は読めるのに話せない状態のまま現地に行って、失敗したんだ。
独学だけで話せるようになる?
正直に答えると、難しいと思う。
話すのは相手が要るからね。一人で音読しても、返事は返ってこない。
ただ語彙と型は独学で積める。そこを積んでから話す場に出ると、伸びが速いよ。
毎日どのくらいやればいい?
総時間より毎日触るかどうかだと思う。
週末だけ5時間より、毎日30分の方が伸びる。英語は触らないと薄れていくからね。
何年かかる?
目的による、としか言えない。
ただ階段状に伸びるということだけは言えるよ。
何も変わらない時期が続いて、ある日いきなり聞き取れるようになる。その平らな時期でやめないことが、いちばん大事なんだ。
お金をかけるなら、どこ?
私の考えでは、話す場だよ。
語彙も文法も、独学でいくらでも積める。お金をかけないと手に入らないのは、相手だけなんだ。
教材を何冊も買うより、話す場を1つ持つ方が効くと思う。
遠回りしてしまった気がする
気持ちは分かるよ。私も遠回りしたからね。
協力隊の2年で言葉に困って、そこから留学して、点を取って。もっと早くやっていればと、いまでも思う。
でもあの悔しさが無ければ、私は英語をやっていないとも思うんだ。
だから遠回りそのものは、責めなくていい。いま始めれば、今日がいちばん早い日だからね。
まとめ:社会人が英語を独学でやるなら
最後にまとめておくね。
独学で届くのは、語彙・文法・読む・聞く。この4つは誰かに教わっても結局は自分でやる部分だから、お金をかけなくていいよ。
独学で届きにくいのは、話す力と、自分の弱点の把握。話すのは相手が要るし、弱点は自分からはいちばん見えにくいからね。
順番は、語彙 → 型 → 使う場 → 拾い直す。型を4つ持つだけで、会話は始められるようになるよ。
続かないのは意志じゃなくて、仕組みの問題。やることを時間帯に紐づけて、10分の最低ラインを決めること。
お金をかけるなら、話す場に。語彙も文法も独学で積めるけど、相手だけは手に入らないからね。
そして最後に、私の失敗を書いておくね。
協力隊に行く前、私は独学しているつもりだった。でもやっていたのは読むことだけだったんだ。
だから現地でまったく話せなかった。読めるのに話せないという状態は、本当に苦しいよ。
同じ思いをしてほしくないから、この記事を書いたつもりだよ。話す練習だけは、早く始めてほしい。
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合わなかったら、やめればいいだけだから。
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