巷に騒がれる、沢村一樹殿:画面から早々に去る役で、家族の繋がりを刻み込む工夫について、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1967年7月10日、鹿児島県のお生まれ
- ファッションモデルとして活動された後、1996年に俳優としてデビューされる
- 2002年、大河ドラマ『利家とまつ』にて高山右近を演じられる
- 2007年より『サラリーマンNEO』にてセクスィー部長を演じられる
- 2008年、大河ドラマ『篤姫』にて小松清猷を演じられる
- 2017年、連続テレビ小説『ひよっこ』にて谷田部実を演じられる
- 2018年、大河ドラマ『西郷どん』に出演される
【沢村一樹の朝ドラひよっこ-1週間で姿を消す父を演じた】
沢村一樹殿の朝ドラは、2017年度前期の『ひよっこ』でござる。
演じられたのは谷田部実。
ヒロインのみね子(有村架純殿)の父親じゃ。
この一家の暮らし向きが、まず切ない。
「谷田部家は茨城の小さな農家ですが、僕は借金の返済のため一年の大半は東京で暮らしているという役どころ」
――借財を返すため、年の大半を出稼ぎに出ておる父でござる。
家族は、ほとんど顔を合わせられぬ。
だが物語の芯は、そこにこそあるという。
「でも、この物語は、離れていても常に家族がお互いのことを深く思い合っているな、というのを脚本から強く感じます」
……さて、ここでこの御方は、大きな難題に直面なさる。
「ただ、僕は最初の1週間で家族の前から姿を消してしまうので、その短期間の中で家族との絆をしっかり見せなければと、いろいろ試行錯誤しているところです」
お主、ここでござる。
――最初の1週間で、画面から消える。
半年続く物語の、たった一週でござる。
そして、その父がいなくなることが、この先の物語すべてを動かしてゆく。
……つまり、こういうことでござる。
残り25週ぶんの「父を思う気持ち」を、最初の1週で仕込んでおかねばならぬ。
見る者が「この父に会いたい」と思わねば、娘の旅も動かぬ。
一週で去る役でありながら、半年ぶんの重みを背負わされておる訳じゃ。
ゆえに「いろいろ試行錯誤している」のでござる。
……考えてみれば、出番の長い役の方がよほど楽でござろう。
時をかけて少しずつ人柄を見せてゆけばよい。
だが一週しか無いとなれば、一つひとつの仕草に全部を込めるしかござらぬ。
【茨城弁は濁点ひとつで東北に-動画で耳を作った】
さて、この役にはもう一つ、厄介なものがござった。
茨城のことばでござる。
「でも、何より頭を悩ませたのは茨城弁ですね」
何が難しいのか。ご本人の説きようが、実に具体でよい。
「ちょっとイントネーションや濁点のつけ方を間違うと、東北弁になってしまうんです」
――濁点のつけ方ひとつで、東北になってしまう。
この御方は鹿児島の生まれでござる。北の言葉は、いずれも遠い。
しかも茨城と東北は、耳には似て聞こえる。だが土地の者が聞けば、すぐに分かってしまう。
ゆえに備え方も二段構えであった。
「方言指導の方にもアドバイスいただきましたが、あとはインターネット動画で茨城出身のお笑いタレントの方のしゃべり方とかを何度も聞くようにしていました」
――指南役に加えて、土地の芸人の喋りを繰り返し聞く。
稽古で形を習い、耳で調子を染み込ませる。
芸人の喋りを選ぶあたりが、なかなか賢い。
作られた台詞ではなく、地のままの調子が出るゆえな。
……そして、結びの一言がこの御方らしい。
「その成果が出ているかは、ぜひドラマを見て、お確かめください(笑)」
――できました、とは言わぬ。見て確かめよ、でござる。
ところで、この御方には「早く消える役」がもう一つござった。
2008年の大河『篤姫』。演じたのは小松清猷でござる。
郷里の鹿児島にゆかりの物語ゆえ、出演はまことに光栄であったという。
……ところが。
「しかも、最初のころに出て来て琉球行きとなり消えてしまうので、「『篤姫』に出てたんだよ」って言っても「ほんとに?」って信じてもらえないことも(笑)」
――出ていたと言っても信じてもらえぬ。
朝ドラでは一週、大河では序盤。二度とも、早々に画面を去っておられる訳でござる。
ちなみに清猷という人物を、この御方はこう読んでおられる。
「身分や性別で人を分け隔てせず、古い考えにとらわれない柔軟な人」
女子が学ぶなど論外とされた世に、私塾で分け隔てなく教えた御仁でござる。
……なおこの現場には、忘れ難い光景があったという。
主役の宮﨑あおい殿と、小松帯刀役の瑛太殿が、本番の前にずっと難しいしりとりをしておられたのじゃ。
前の者の言うた語を全部つなげて言い直すという、聞くだに面倒な遊びでござる。
「沢村さんもやります?」と誘われた折の心持ちが、正直でよい。
「出来ないよ!自分のセリフでいっぱいいっぱいなのに、と思いましたが、あおいちゃんこそ主演で長いセリフもたくさんあるのに「すごい女優さんだなぁ」って思わされました」
【未来予想図-短い出番ほど作り込む御方】
さて、ここまでを一度まとめておこうぞ。
――沢村一樹殿の朝ドラは『ひよっこ』の谷田部実。ヒロインの父でござった。
借財のため出稼ぎに出ており、最初の1週間で画面から姿を消す役どころ。
その短さの中で家族の繋がりを見せねばならず、試行錯誤を重ねられた。
茨城のことばには「濁点のつけ方を間違うと、東北弁になってしまう」と難儀し、
指南役に加えて土地の芸人の喋りを繰り返し聞いて耳を作られた。
さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方は、短い出番ほど作り込む御方だとみる。
根拠は、あの二つの「消える役」でござる。
普通に考えれば、一週で去る役に半年ぶんの手間はかけぬ。
だがこの御方は、そこで「絆をしっかり見せなければ」と唸っておられる。
さらに、その一週のために方言まで作り込んだ。
……一週で消える者の訛りなど、多くの見る者は覚えておらぬかもしれぬ。
だが土地の者は、必ず気づく。そして気づかれた時、その一家は本物になる。
思えば大河でも同じでござった。
序盤で去る人物を、「古い考えにとらわれない柔軟な人」とまで読み込んでおられる。
――出番の長さと、込める手間を切り離しておられるのでござる。
ゆえに吾輩はこうみる。
この御方が長く求められ続けておるのは、役の大小で手を抜かぬからでござろう。
……画面を去った後まで人の胸に残るのは、去るまでに何を積んだかで決まるものでござる。
一週で去る役ほど、一つの仕草に全部を込めねばならぬ
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【朝ドラは1週間で消える父!?絆をどう見せるかについてのまとめ】
今回は沢村一樹殿について調査してみた!
一つ。沢村一樹殿の朝ドラは2017年の『ひよっこ』。ヒロインの父・谷田部実を演じられた。
二つ。借財のため出稼ぎに出ており「僕は最初の1週間で家族の前から姿を消してしまう」役どころであった。
三つ。ゆえに「その短期間の中で家族との絆をしっかり見せなければと、いろいろ試行錯誤している」と語っておられる。
四つ。茨城のことばは「イントネーションや濁点のつけ方を間違うと、東北弁になってしまう」と難儀されたという。
五つ。大河『篤姫』でも序盤で去る役ゆえ「「出てたんだよ」って言っても「ほんとに?」って信じてもらえないことも(笑)」とのこと。
吾輩は沢村一樹殿に対して、出番の長さと、込める手間を切り離しておられる御方、と思ったんだがお主は沢村一樹殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
NHKアーカイブス(沢村一樹|人物・連続テレビ小説『ひよっこ』/大河ドラマ『篤姫』ほか)
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