巷に騒がれる、阿部寛殿:言葉を発さぬ相棒を誰より買っておられた、その讃え方について、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1964年6月22日、神奈川県横浜市のお生まれ
- 三人兄弟の末の子であられる
- 長身を活かし、1985年よりモデルとして働かれた
- 1987年より、演じる道も始められた
- しばらく、芽の出ぬ不遇の時を過ごされる
- 2000年より始まった『TRICK』にて、大人気となられた
- 2012年の映画『テルマエ・ロマエ』にて、第36回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞に立たれた
- 2019年、全編が英語のマレーシア映画『夕霧花園』に出られた
- 2022年7月、ニューヨーク・アジアン映画祭にて「スター・アジア賞」を受けられた
- 日曜劇場『VIVANT』にも出ておられる
【得体が知れないところがある人物】
「阿部寛殿はVIVANTで何を演じておられるか」——これを調べに来られた御方へ。
役は野崎守。警視庁公安部の人間でござる。
……主人公・乃木を追う側でありながら、時に手を組む。公安といえば、表に出ぬ仕事を担う部署でござる。物語の要となる立ち位置じゃ。
この役を、ご本人はこう捉えておられる。
「一見単純明快で、強引だったりテンションが高かったりするところがありながら、内に秘めたものはわからない」
……表は分かりやすく、内は読めぬ。
声も大きく、動きも派手。だが腹の中は見せぬ。……観る側が最後まで測りかねる、その造りが役の妙でござる。
さらに、こう続けられる。
「利用できるものはなんでも利用していく」
「駆け引きがうまくて、得体が知れないところがある人物」
……得体が知れない。
演じる本人が、そう言い切っておられるのが面白い。
役者は普通、己の役を弁護したがるものでござる。……「本当は良い人なのです」と言いたくなるのが人情じゃ。
だがこの御方は、……読めぬ男を、読めぬまま差し出しておられる。
観る者が疑うことまで含めて、この役の仕事だと承知しておるのじゃ。
役を弁護せぬ胆力……得体の知れなさこそが、この男の値打ちだと承知しておられるのじゃ。
【もう全面的に信頼しています】
さて、この稿で語りたいのは……野崎の相棒のことでござる。
その名はドラム。演じるのは元力士の富栄ドラム殿じゃ。
……この役、劇中で言葉を発さぬ。
喋らぬまま、野崎の傍らに在り続ける役どころでござる。
……身振りと目つきだけで、意を通さねばならぬ。台詞に頼れぬ分、芝居の力がそのまま出る役でな。
そのドラム殿を、この御方はこう評された。
「もう全面的に信頼しています」
……全面的に。留保の無い言い方じゃ。
役者が同業を評する折、たいていは含みが残るもの。……その含みが、一切無いのでござる。
理由も、具体でござる。
「彼は元力士ということもあって、身体能力がものすごく高くて。監督からいろいろとハードなオーダーがあるのですが、それに常に応えていました」
……常に応えていました。
難しい注文を、毎回きちんと返してくる。……現場において、これ以上の信用の作り方はござらぬ。
口で「やります」と言うのは容易い。……毎度きちんと返してくる者だけが、任される側に回るのじゃ。
そして、こう結ばれる。
「野崎としても一番信頼しているという実感があります」
……役の中の信頼と、演じる者同士の信頼が重なっておる。
野崎がドラムを頼る目つきに、嘘が無いのはそのためでござろう。
作った芝居ではなく、現場で本当に生まれたものでござる。
難しい注文に毎回応える……信用とは、言葉ではなく積み重ねで作られるのでござる。
【未来予想図-台詞を渡したがる御方でおられる】
そして、この御方が漏らした一言が……この稿の心臓でござる。
「演技も上手い方なのでセリフを言わせてあげたかったというのはあります」
……セリフを言わせてあげたかった。
お主、この言葉の優しさが分かられるか。
ドラムは、言葉を発さぬ役でござる。……どれほど巧く演じても、台詞という見せ場は回ってこぬ。
巧さの証を立てる機会そのものが、無いのでござる。
その相手を、傍らで見ておった御方が……惜しいと言うておるのじゃ。
自分の見せ場を語る役者は多い。……だが、他人の見せ場が無いことを惜しむ役者は、そう多うない。
現場では、皆が己の芝居で頭が一杯になるものでな。
しかもこの御方、日ノ本を代表する立場でござる。……その人が、寡黙な相棒役を「演技も上手い」と真っ直ぐ讃えておられる。
序列で物を言わぬ御方なのでござろう。
ロケ地の思い出も、同じ目線で語られる。……約2か月に及んだモンゴルでのことじゃ。
見渡すかぎりの草原と、慣れぬ気候の中での長丁場でござった。
「モンゴルだからこそできたということがたくさんあって。俳優としてその場にいられたことは、本当にうれしかったですね」
現地のエキストラについても、こうじゃ。
「自衛隊員の訓練のように厳しく何時間も練習していたんです。モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」
……名の出ぬ人々の働きを、ちゃんと見ておられる。
画面の端に映るだけの人々が、何時間も稽古を積んでおる。……その裏側に目が向くのが、この御方でござる。
ちなみにラクダについては「目がとてもかわいらしくて、横から見るととにかく目が美しいのが印象的でした」と。
——さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方の言葉を、もう一度置いてみようぞ。
……相棒に台詞を言わせてあげたかった、と。
お主、これがどれほど珍しいか分かられるか。
役者にとって、台詞は取り合うものでござる。
見せ場が多いほど、印象に残るゆえな。
……その台詞を、渡したがっておられるのじゃ。
しかも相手は、言葉を発さぬ役の御方でござる。
渡しても、返ってこぬ相手でな。
……それでも「言わせてあげたかった」と言われる。
そして、その相手を全面的に信頼と評しておられる。
この御方は、不遇の時を長う過ごされた方でござる。
……芽の出ぬ年月を、十年以上も歩いてこられた。
その頃に、台詞をもらえぬ側の心持ちを知られたのではなかろうか。
ならば、この御方の先はこうなろうと吾輩は見る。
……座グループの中で、他人を立たせる位置に居続けられるのではないか。
主役でも脇でも、居るだけで場が整う役者というのが居る。
……台詞を取りに行かぬ者の周りは、静かで働きやすいゆえな。
もっとも、これは吾輩が勝手に描いた図でござる。
だが二か月の異国の撮影を共にして、なお相手を立てておられる。
……あれは、取り繕うて出せる言葉ではあるまいて。
台詞を取りに行かぬ者の周りは、誰にとっても働きやすいのでござる。
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【VIVANTの相棒!?セリフをあげたかったについてのまとめ】
今回は阿部寛殿について調査してみた!
阿部寛殿とVIVANTについて、四つに絞ってみようぞ。
一つ。役は警視庁公安部の野崎守。「駆け引きがうまくて、得体が知れないところがある人物」とご本人が語られる。
二つ。相棒のドラム殿を「もう全面的に信頼しています」と評された。
三つ。「監督からのハードなオーダーに常に応えていました」と、信用の理由を具体で挙げておられる。
四つ。言葉を発さぬ役ゆえ「セリフを言わせてあげたかった」と惜しんでおられる。
モンゴルでは現地のエキストラの熱心さにも感動しておられた。
……お主、この御方の器の大きさが見えられたか。
吾輩が唸ったのは、目線の向きでござる。
己の役の見せ場ではなく、……相棒の見せ場の無さを惜しむ。
自分の芝居の話は、ほとんど出てこぬ。
モンゴルでは、名の出ぬエキストラの稽古ぶりに感動する。……ラクダの目の美しさまで覚えておられる。
大きな仕事の中で、小さなものをちゃんと拾う目でな。
周りがよう見えておる者は、周りからも信を得る。
……野崎とドラムのあの空気が、作り物に見えぬわけでござるよ。
言葉を交わさぬ二人が、なぜあれほど通じ合うて見えるのか。……答えは、画面の外にあったのでござる。
台詞を持たぬ者の巧さに気づける目。……それこそが、長う第一線におる者の目でござる。
お主の周りにも、声を上げぬまま働いておる人がおられよう。……その巧さに気づけるかどうかで、人の器は決まるのでござる。
吾輩は阿部寛殿に対して、他人の見せ場の無さを惜しめる者が、真に大きな役者でござる、と思ったんだがお主は阿部寛殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
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