巷に騒がれる、菅田将暉殿:己を抑えて生きた長男が、戦地へ発つ前夜に初めて吐き出した思いについて、
さても気になる話じゃ!今宵はこの御方を追ってみようぞ!
【略歴】
- 1993年2月21日、大阪府箕面市のお生まれ
- 2009年、『仮面ライダーW』にて俳優として世に出られる
- 2013年、連続テレビ小説『ごちそうさん』にて西門泰介を演じられる
- 2015年、土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたか』にて主演を務められる
- 2017年、大河ドラマ『おんな城主 直虎』にて井伊直政を演じられる
- 2022年、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にて源義経を演じられる
【菅田将暉の朝ドラはごちそうさん-珍しい「いい子」の長男】
菅田将暉殿の朝ドラは、2013年度後期の『ごちそうさん』でござる。
演じられたのは西門泰介。主人公・め以子(杏殿)と悠太郎の長男じゃ。
この役について、菅田殿はまず意外なことを明かしておられる。
「泰介は長男としての責任感から、自分を抑えているようなところのある“いい子”なんです。それまで、なぜか僕はあまり“いい子”の役をやったことがなかったので(笑)、泰介のことはすごく好きでした」
――いい子の役は、それまであまりやったことがなかった。
お主、少し笑うてしまわぬか。
尖った若者、癖のある男。この御方には、そういう役の印象が強い。
ご本人も「なぜか」と首をひねりつつ、珍しい素直な長男役をすっかり気に入っておられた訳じゃ。
では、その泰介とはどういう青年であったか。
「一家の長男として受け継がなければという思いがあり、自分の意志を抑えて抑えて生きてきたのが泰介なんです」
――抑えて、抑えて。
泰介は甲子園を目指す野球少年であった。だが戦が激しくなり、予選は決勝を目前に取りやめとなる。
そして、やがて泰介自身にも戦地へ発つ日が来る。
しかも、菅田殿がこの作に加わったのは物語の後半3分の1からであった。
「すでにドラマもすごく人気があったので、僕に何ができるのかなという心配もありました」
――人気の作に途中から入る。これはこれで、なかなかの重圧でござる。
だが、その心配は杞憂に終わった。
「結果的に、泰介の恋愛を描いたスピンオフドラマ『ごちそうさんっていわしたい!』まで作っていただけて嬉しかったです」
――途中から入った役に、別の物語まで作られた。それだけ泰介が愛されたということでござる。
【朝ドラの出征前夜-抑えてきた思いが爆発した場面】
さて、抑えて生きてきた泰介が、たった一度だけ己を出す場面がある。
出征の前夜でござる。
母・め以子に向かって、泰介はこう吐き出す。
「やりたいこと一杯あるんや、もう一度野球もしたいし、お酒ものんでみたい、・・僕は僕にそれを許さなかったこの時代を…絶対に許せへん」
――僕は僕にそれを許さなかった。
お主、ここでござる。
責めておるのは時代だけではない。己で己を縛ってきたことも、泰介は分かっておる。
菅田殿は、この場面をこう読んでおられる。
「長男としての自覚はあるけれど、それとは別に自分が本当にやりたいものへの未練があり、それを爆発させてしまった瞬間です」
――ずっと抑えてきた者の、一度きりの爆発。
いい子であればあるほど、この一言は重くなる。長く溜めた分だけ、出た時の力が大きい。
そして、この場面に込めたものには、もう一つの土台があった。
泰介の出征支度にと用意された、便箋と封筒でござる。それを見て、菅田殿はある記憶を思い出された。
「戦時中、出征した若者たちが親に書いた手紙を見せていただいたことがあり、その字がすごくきれいだったことを覚えていたんです」
――手紙の字が、すごくきれいであった。
字が美しいということは、それだけ学び、丁寧に生きてきたということでござる。
「みんな、もっと勉強したいと思いながら戦争で死んでいったんだなって。そんな思いを出せたらと…」
……一枚の手紙の字から、若者たちの果たせなかった望みを読み取っておられる。
泰介の「やりたいこと一杯あるんや」は、その若者たちの声でもあった訳じゃ。
【未来予想図-手触りで時代を掴む御方】
さて、ここまでを一度まとめておこうぞ。
――菅田将暉殿の朝ドラは『ごちそうさん』の西門泰介。
「あまり“いい子”の役をやったことがなかった」という御方が、己を抑えて生きる長男を演じられた。
そして出征前夜の爆発には、昔見た出征した若者の手紙の字が生きておった。
さて、ここからは吾輩の見立てでござる。
この御方は、手触りで時代を掴む御方だとみる。
根拠は、他の作での役の作り方でござる。
さだまさし殿の若き日を演じた『ちゃんぽん食べたか』では、バイオリンの弾き手の役であった。
「バイオリンは2か月くらいずっと持ち方だけ練習しました」
――弾く前に、持ち方だけで2か月。
同じ作で役が得意とする落語も、こう覚えられた。
「落語ってすごく洗練されているので、言い方や語尾など一文字も変えずにやるとリズムがいいんです。だから丸コピーしました」
頭で時代を理解するのではない。手紙の字、楽器の持ち方、語尾の一文字――手で触れられる細部から、その時代の者に近づいてゆかれる。
阪神・淡路大震災から20年の年のドラマ『二十歳と一匹』でも、この姿勢は同じであった。
大阪のお生まれで、ご自身に震災の記憶は無い。だが、こう申しておられる。
「おじいちゃん、おばあちゃんからも話を聞いていますし、自分で調べたこともあります」
そのうえで「震災がテーマだからといって重くやり過ぎたくない」と、役の立ち位置を見極めておられた。
――身近な者の話と己の調べで下地を作り、そのうえで重さの加減を決める。やはり手触りが先にある御方でござる。
しかも、演じた役から己も学ばれる。『ちゃんぽん食べたか』では、こう申しておられた。
「本気で悩んだ雅志は偉いなと思ったし、僕ももっと自分に向き合わなければ」
ゆえに吾輩はこうみる。
この御方がこの先、どの時代の者を演じても、その時代の手触りを連れてくるであろう。
そして、尖った役の合間に時折まわってくる「いい子」の役こそ、この御方の細やかさが一番よく見える役になるに違いない。
一枚の手紙の字から、戦地へ発つ若者の本音を掴む。細部で時代に触れる役者でござる
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【吾輩からの一言】
人前に立つ御方々を見て、生まれつきと思うてはならぬ。皆、手をかけておられるのでござる。
とはいえ、店に通う暇はなかなか取れぬもの。……家で使える器も出ておってな。
英国の美容機器の専門店でござる。まずは見てみられよ。
【朝ドラで珍しく「いい子」の役!?出征前夜の本音についてのまとめ】
今回は菅田将暉殿について調査してみた!
一つ。菅田将暉殿の朝ドラは2013年の『ごちそうさん』。主人公の長男・西門泰介を演じられた。
二つ。「なぜか僕はあまり“いい子”の役をやったことがなかった」ゆえ、泰介のことは「すごく好きでした」という。
三つ。出征前夜の場面は「自分が本当にやりたいものへの未練があり、それを爆発させてしまった瞬間」とのこと。
四つ。その場面には、昔見た出征した若者たちの手紙の字がすごくきれいだった記憶が生きておった。
五つ。後半からの出演であったが、泰介の恋を描くスピンオフまで作られた。
吾輩は菅田将暉殿に対して、手紙の字一つから時代の若者の心を掴める、細やかな御方、と思ったんだがお主は菅田将暉殿についてどう思ったかな?
世の中にはまだまだ、知られておらぬ話が溢れておる。
引き続きこの書記にて調べ、書き記していく所存ゆえまた応援のほどよろしくお頼み申す!
それではまた次の記事にて会おう!
嘘か誠かの判断は自己責任にて!
引いた言葉の出どころ
NHKアーカイブス(菅田将暉/連続テレビ小説『ごちそうさん』)
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